2015 Fiscal Year Research-status Report
他家移植を基盤とした歯周組織に対する次世代細胞療法の創生
Project/Area Number |
15K11104
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
半田 慶介 東北大学, 歯学研究科(研究院), 講師 (40433429)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齋藤 正寛 東北大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (40215562)
後藤 昌史 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50400453)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 再生医学 / 歯周組織 / 他家移植 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の研究目標はマウスを用いた高血圧疾患モデルおよび肥満モデルに歯周病を人工的に発生させることであった。実験に先立ち、3ヶ月齢の家畜ブタを健康体のヒトと想定し、3歳齢のマイクロミニブタを高齢者または有病者と想定し歯周病モデルの作成を試みた。家畜ブタは高齢マイクロミニブタと比較して臼歯部の皮質骨が薄く骨梁も少なかった。また家畜ブタはその特性上加齢によって体重が増加するため、研究室単位では長期の飼育は困難である。さらに3ヶ月齢では臼歯部の多くが乳歯であり、臼歯部歯根分岐部に欠損を作成しても後続永久歯の萌出によって欠損を作成した歯が脱落してしまう危険性などから、家畜ブタに歯周病の実験モデルを作成するのは不適当であることがわかった。本申請で次年度に計画しているマイクロミニブタを用いた歯周病モデル作製は永久歯の歯根分岐部に水平的、垂直的に舌側歯槽骨まで完全に貫通させた形態であることが望ましいと思われる。 また我々はこれまで、正常マウスの臼歯歯頸部に縫合用普通糸を結紮することで機械的にプラークを歯頸部に停留させることで実験的な歯周病を作製することを試みてきた。これらの方法によってマイクロCTおよびHE染色にて歯周病のモデルが確実に構築できることが確認された。現在免疫不全症マウスの皮下にアンジオテンシンIIを持続的に投与できるカプセルを移植し、高血圧モデルを作成中である。今後も継続して作製した高血圧、肥満症モデルなどの有病者モデルマウスに対して人工的な歯周病を惹起させる検討を行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現在マイクロインフュージョンポンプを用いた高血圧モデルマウスの作製を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は最終目標である他家移植を早期に実現するためにマイクロミニブタを用いた歯周病モデルの構築を最優先して進める予定である。
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Research Products
(10 results)