2017 Fiscal Year Research-status Report
カテプシンK阻害による根尖病変の炎症および骨吸収抑制機構の解明と臨床応用への期待
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15K11106
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
鈴木 規元 昭和大学, 歯学部, 准教授 (20372451)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川島 伸之 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (60272605)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 根尖性歯周炎 / カテプシンK阻害 |
Outline of Annual Research Achievements |
根尖性歯周炎は、根尖歯周組織に生じる炎症性骨吸収性疾患であるが、その病態の判定は困難であり、慢性化すると難治性となることも少なくない。一方、カテプシンK阻害剤は、骨吸収抑制作用のみならず抗炎症作用をもつことが報告されており、根尖性歯周炎に対しても効果をもつ可能性が期待できる。ラット実験的根尖性歯周炎の進展におけるカテプシンK阻害剤の経口投与による英k法を検索したこれまでの研究から、カテプシンK阻害剤の投与によって、破骨細胞におけるカテプシンK阻害作用による骨吸収抑制作用に加えて、炎症性サイトカインの発現が減少することにより破骨細胞形成が抑制され、その結果として根尖周囲の骨吸収が抑制された可能性が示唆されている。 本年度は局所投与による影響の検索を予定していたが、充分な研究時間が取れず、また研究環境の整備の遅れから、新たな結果を得ることはできなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究機関の異動による研究環境の整備の遅れもあり、充分な研究時間を確保することができず、予定した研究成果を得ることができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は他の講座とも協力関係を結ぶことによって研究環境を整備したうえで、これまでの研究内容をさらに進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
研究代表者の研究機関異動による研究環境の整備の遅れと研究時間の確保の困難さから、本年度は研究の十分な進展が困難であったため、研究期間の延長を申請した。
次年度は、他講座の協力のもと研究環境の整備の見通しがたったため、研究を進展できる予定である。
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