2017 Fiscal Year Annual Research Report
Fracture factors of full zirconia ceramic restoration with mechanical analysis in prospective clinical study.
Project/Area Number |
15K11145
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
笠原 紳 東北大学, 歯学研究科, 臨床教授 (70169407)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江草 宏 東北大学, 歯学研究科, 教授 (30379078)
三浦 賞子 東北大学, 歯学研究科, 助教 (60431590)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | フルジルコニア / 三次元有限要素法 / CAD/CAM / 前向き臨床研究 / リスクファクター |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,モノリシックジルコニアクラウン・ブリッジ治療の前向き臨床調査を行い,発生したトラブルおよび臨床的有用性の検討を行った. 対象は,2014年4月から2017年12月までの45か月間に,東北大学病院咬合修復科において,臨床経験5年以上の歯科医師4名が,顎口腔機能の異常とその既往を認めない患者に装着したモノリシックジルコニア補綴装置とした.イットリア安定化正方晶ジルコニア(Cercon® ht, Dentsply Sirona K. K.)を用いてモノリシックジルコニアクラウンまたはブリッジを製作し,各種接着性レジンセメントを用いて装着した.装着時から約6か月毎に咬頭嵌合位にてインターオクルーザルレコード(ブルーシリコーンローフロー,GC)を採得し,歯接触分析装置(バイトアイBE-I, GC)にて咬合接触面積の評価を行った. 調査対象の補綴装置は,クラウン35装置,ブリッジ7装置であった.対象患者は13名(男性3名,女性10名)で,装着時平均年齢は54.5歳であった.追跡期間は最大3.7年(平均1.4±1.0年)であった.その間に発生した臨床的トラブルは3症例(11.6%:クラウン2症例,ブリッジ1症例)で,2症例が対合歯の歯質部分破折(チッピング),1症例が装着したクラウンの破折であった.トラブルが発生した3症例はすべて最後臼歯への適用であった. 継続的にインターオクルーザルレコードが得られた患者8名における咬合接触面積について,明らかな経時的変化は認めなかった. 本研究の結果から,モノリシックジルコニアクラウン・ブリッジを最後臼歯へ適用する際には,支台歯のクリアランスや対合歯の状態について特に十分な検討が重要であると考えられる.
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Research Products
(5 results)