2015 Fiscal Year Research-status Report
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15K11153
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
南 一郎 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (70396951)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 在宅 / 咀嚼 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、3軸加速度センサーに3軸角速度センサーが追加された6軸センサーを用いて、在宅で簡便な測定が可能な装置を開発することを目的としている。これまでの研究結果から、オトガイ表皮にセンサーを貼付する方法は、簡便な計測が可能で、フレキシブルケーブルをセンサーに接続する方法を用いることにより、皮膚の振動を拾わない測定が可能である事が明らかとなっている。そこで、測定装置の妥当性を検証するための第一段階として、これまで開発された装置の加速度センサーを6軸センサーに変更した装置を開発し、ガム咀嚼時において、既存の下顎運動測定装置との同時測定を行い両者の比較を行った。被験者は正常有歯顎歯列保有者19名、ガムの自由咀嚼において測定した。測定されたデータは解析ソフトを用いて、両者の測定装置のデータそれぞれにおいて開口相と閉口相に区分した。それぞれのデータから算出した開口相と閉口相の境界の時間データ群をそれぞれにおいて比較した。統計解析は、Bland-Atlman Plotを用いて分析した。両者の値は有意に同値であることが示唆された。従って、3軸加速度センサーと3軸角速度センサー両者を用いることにより、開口相、閉口相の境目を検出できることが示された。この研究結果は、これまで運動の滑らかさを測定してきた3軸加速度センサーは、開口相、閉口相に区分するための別の測定装置が必要であったが、6軸センサーを下顎オトガイ表皮に装着することにより、より簡便な測定が行えることを示している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
データ採得と統計分析は目標に到達した。おおむね順調と判断される。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度は、分析結果をまとめて、国際ジャーナルに投稿する。
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Causes of Carryover |
論文投稿の査読返答の遅延による。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
査読返答を受け取り次第、必要な実験計画を再検討し、それに基づいて使用する。
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