2017 Fiscal Year Annual Research Report
Establishment of a new method of partial denture adjustments to retention force of abutment teeth of partial denture wearing patients
Project/Area Number |
15K11176
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
秋山 仁志 日本歯科大学, 生命歯学部, 教授 (60231841)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 簡易型維持力測定装置 / ペリオテストM / 維持歯 / メンテナンス法 / 部分床義歯 / 維持力 / 維持力測定 / 部分床義歯装着患者 |
Outline of Annual Research Achievements |
長期的に部分床義歯を装着したとき、維持歯の動揺、支持歯槽骨の吸収が行われないようにするために、新たに構築したメンテナンス時のチェック項目を用いて、部分床義歯を装着した患者5名に新たに構築したメンテナンス法を用いて定期的管理を行った。 メンテナンスの項目は、咬合接触状態、粘膜適合状態、口腔内清掃状態、義歯の清掃状態、鉤歯の歯周基本検査、義歯洗浄剤による部分床義歯の機械的清掃、簡易型維持力測定装置による維持力測定(RF値)、ペリオテストMによる動揺度測定(PT値)、摂取可能食品質問表、レントゲン写真検査とした。その結果、各メンテナンス時に患者5名の義歯や鉤歯に問題は認められなかった。 咀嚼スコア値は、初診時と比較して義歯装着1か月後との間で有意差が認められた。RT値を1か月ごとに確認し、維持力が有意に減少した場合、適切なRT値になるように維持装置の調整を行った。PT値はメンテナンス時に有意差が認められず、鉤歯に負担が生じていないことを確認した。 新たに構築したメンテナンス時のチェック項目に基づき、メンテナンスを実施することで、部分床義歯にトラブルは認められなかった。維持装置の維持力測定、鉤歯の動揺度の数値化による口腔管理を行うことで長期的に良好な経過が得られた。維持力測定装置とペリオテストMを用いて部分床義歯装着患者の維持力、動揺度を含めた口腔管理を行うことで、部分床義歯装着患者の新たな義歯調整方法が行えることが示唆された。
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