2017 Fiscal Year Annual Research Report
Induction of regeneration to hard tissue / periodontal tissue complex around the implant
Project/Area Number |
15K11185
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Research Institution | Osaka Dental University |
Principal Investigator |
楠本 哲次 大阪歯科大学, 医療保健学部, 教授 (70186394)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田口 洋一郎 大阪歯科大学, 歯学部, 准教授 (60434792)
小正 聡 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (70632066)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | インプラント / アメロジェニン / ナノ構造 |
Outline of Annual Research Achievements |
インプラント埋入周囲組織の歯周組織の再生方法として,エムドゲインの主要タンパク質の一つであるアメロジェニンをスピンコート法によりコーティングすることで,更なる硬組織分化誘導を促す新規インプラント材料の創製を目指したところ,in vivoの解析から興味ある知見を得られた.実験材料として市販のJIS2級純チタン金属板およびスクリューを使用し,表面に濃アルカリ処理によりナノ構造を析出させアメロジェニンをスピンコート法によりコーティングしたものを実験群,ナノ構造のみ析出させたものを対照群として使用した.生後8週齢のSD雄性ラットの右大腿骨に試料を埋入した.埋入後1、4、8週に蛍光染色剤を注射した。埋入4、8週後のラットを安楽死させ、大腿骨を採取し、mirco-CTを用いて検討した.8週の大腿骨を固定包埋後、切片を作製し、組織学的に観察を行った。micro-CTの結果,実験群でBV/TV,Tb.N,Tb.Thの結果が実験群で有意に高い結果を示し,硬組織の形成量が高いという結果を示した.病理組織学的評価においても,実験群の画像では新生骨の著名な形成が認められた.また,BA,BICおよびLBAの解析値は1,4,8週のすべての計測データにおいて実験群で対照群と比較して統計学的に有意に高い値を示した.以上の結果により,濃アルカリ処理を施した純チタン金属表面へのアメロジェニンのコーティングがin vitroおよびin vivoレベルでインプラント埋入周囲組織の硬組織分化誘導に大きな影響を与えることを明らかにした.また,この硬組織はセメント質である可能性が遺伝子解析から明らかでこの新規材料は硬組織および軟組織を同時再生できる材料として期待できる.
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article] Osteogenesis-Related Gene Expression on Alkali-Modified NANOZR and Titanium Surfaces with nanonetwork Structures2017
Author(s)
Komasa S, Nishizaki M, Kusumoto T, Terada C, Yin D, Kawamoto A, Yamamoto S, Yoshimine S, Nishizaki H, Shimizu H, Okazaki J, Kawazoe T
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Journal Title
バイオインテグレーション学会雑誌
Volume: 7
Pages: 87-94
Peer Reviewed
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[Presentation] アメロジェニンコーティングナノ構造析出純チタン金属がインプラント埋入周囲組織に与える影響について2017
Author(s)
寺田知里, 小正 聡, 楠本哲次, 西崎 真理子, Chen L, Yin D, 波床 真依, 藤原到, 吉峰茂樹, 西崎 宏, 小正 裕, 岡崎定司
Organizer
平成29年度日本補綴歯科学会関西支部総会ならびに学術大会
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