2017 Fiscal Year Annual Research Report
Oxidative stress alters the expression of genes related to posttranslational modifications of collagen
Project/Area Number |
15K11186
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
松浦 尚志 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 准教授 (60330966)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
篠崎 陽介 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 助教 (80736687) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | コラーゲン / 酸化ストレス / 骨芽細胞 / コラーゲン架橋形成 / コラーゲン線維形成 |
Outline of Annual Research Achievements |
コラーゲン線維の狭小化が起こる0.2mM過酸化水素を作用させた,酸化ストレス下での培養骨芽細胞が発現するコラーゲン線維形成に関わる分子のmRNA量を何も作用させていない培養骨芽細胞のそれ(コントロール)と比較した.検証した分子は特異的な部位のリジン残基への糖添加酵素であるlysyl hydroxylase 1(LH1),LH2,LH3およびglycosyltransferase family 25 domain 1(GLT25D1)とコラーゲン分子間架橋形成の開始に関わる酵素であるlysyl oxidase(LOX),lysyl oxidase-like protein 1(LOXL-1),LOXL-2,LOXL-3およびLOXL-4である.リジン残基への糖添加に関わるLH1,LH2,LH3およびGLT25D1の遺伝子発現量はコントロールと酸化ストレス下で有意な相違を認めなかった.架橋形成に関わるLOXL-3およびLOXL-4の遺伝子発現量もコントロールと酸化ストレス下で有意な差はなく,また従来からの見識通り,LOXL-2の遺伝子発現はコントロールでも酸化ストレス下でも検出できなかった.しかし,LOXとLOXL-1ではmRNA量が酸化ストレス下で有意に大きな数値を示した.このことは,酸化ストレスによる骨基質の脆弱化に少なくともコラーゲン架橋形成の変化が関与する可能性を示唆するものである.
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