2016 Fiscal Year Research-status Report
非熱的不可逆エレクトロポレーションによるインプラント周囲炎の低侵襲治療法
Project/Area Number |
15K11217
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
江崎 大輔 九州大学, 大学病院, 助教 (10608970)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松下 恭之 九州大学, 大学病院, 准教授 (60159150)
三浦 真由美 九州大学, 大学病院, 学術研究員 (00404054)
古谷野 潔 九州大学, 歯学研究院, 教授 (50195872)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | インプラント周囲炎 |
Outline of Annual Research Achievements |
実験にはStreptococcus gordonii(ATCC)(S.g)を用いた。S.gは血液寒天培地から単一のコロニーを選択回収し、Brain Haert Infusion Broth(BHI)中に播種、撹拌し、5%CO2大気下37℃で培養を行った。実験直前に、培養後の菌液から集菌したS.gをBHI(+1% glucose)中に播種し、S.gの菌液(BHI菌液)を調整した。100%アセトン中で1回、滅菌水中で2回、各15分間超音波洗浄して乾燥してオートクレーブ滅菌 したチタンディスクにコンディショニングフィルムを形成し、その後試験用唾液を除去した。BHI菌液300μlを加えて5%CO2大気下37℃にて60分間静置した。BHI菌液の代わりに菌を含まないBHI(+1% glucose)300μlを加えたものをブランクとし、同様に5%CO2大気下37℃にて60分間静置した。バイオフィルム形成後のチタンディスクをコンクール(クロルヘキシジン)、塩化ベンゼトニウム液、ポピドンヨード剤、生理食塩水、アクリノール、で処理し、PBSで洗浄後、固定液(2.5%グルタルアルデヒド、4%ホルマリン)300μl中に浸漬し、4℃冷蔵庫内に30分間静置後、50%エタノール、70%エタノール、100%エタノール、100%エタノール/t-ブチルアルコール等量混合液、t-ブチルアルコール中に各5分間浸漬、静置した。その後、t-ブチルアルコールを2回置換し、冷蔵庫内で凍結後、凍結乾燥機にてt-ブチルアルコールを昇華させ、SEMで菌叢パターンおよび付着総菌数の観察を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
IREを口腔内で使用するための低電圧化が進んでいないため また、研究分担者1名の一身上の都合により、予定していた研究が進められなかった
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Strategy for Future Research Activity |
IREの低電圧化を進めつつ、他のより低侵襲な方法による殺菌法の導入を検討中
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Causes of Carryover |
IREを口腔内で使用するための低電圧化が進んでいないため、予定していた物品の購入にいたらなかったことから、また、研究分担者1名の一身上の都合により、予定していた実験を進められなかったため、次年度使用額が生じた
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
IREの低電圧化をすすめ予定した物品の購入を行うとともに、消毒薬の違いによる細菌汚染インプラントの化学的な洗浄の効果についての検討も進めており、そちらは順調にすすんでいるため、全体として予定していた額を使用する予定である 研究分担者1名が退職退職するため、次年度よりそれに代わる新たな研究分担者を追加し、実験をすすめる予定である
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