2017 Fiscal Year Annual Research Report
Minimally invasive treatment of periimplantitis by nonthermal irreversible electroporation
Project/Area Number |
15K11217
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
江崎 大輔 九州大学, 歯学研究院, 助教 (10608970)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松下 恭之 九州大学, 大学病院, 准教授 (60159150)
三浦 真由美 九州大学, 大学病院, 学術研究員 (00404054) [Withdrawn]
古谷野 潔 九州大学, 歯学研究院, 教授 (50195872)
大木 郷資 九州大学, 大学病院, 医員 (10803463)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | インプラント周囲炎 |
Outline of Annual Research Achievements |
目的:近年,大気圧低温プラズマの応用により生成された過硝酸(peroxynitric acid,以下PNA)の高い殺菌効果が報告されており,グルタールアルデヒド等の同等の殺菌力をもつものの体温では数秒程度で失活することから,感染したインプラント表面のみを殺菌する処置にとって最適な液体であるとの仮説を立て,細菌汚染したチタン表面に対する除染効果の検討を行うことを目的とした. 材料と方法:機械加工(MS群)またはアルミナサンドブラスト酸処理(RS群)した直径12mm,厚さ1.5mmのTiディスク上でStreptococcus gordonii(ATCC 10558)の培養を行った. 細菌培養したTiディスク表面を,生理食塩水(S群),0.025%ベンザルコニウム塩化物(B群),0.2%グルコン酸クロルヘキシジン(C群),またはPNA(P群)のいずれかの薬液にそれぞれ30秒ずつ浸漬し,走査電子顕微鏡(SEM)を用いた表面形態評価,real-time PCR法を用いた遺伝子定量解析およびcolony forming unit(CFU)を用いた生菌数の評価を行い,除染効果の検討を行った. 結果:SEMによるTiディスクの細菌培養前,培養後,殺菌後の表面観察を行った結果,培養後は,培養前に明瞭に認められたTi表面のマイクロピットに細菌が密に付着しているのが観察された.殺菌後は,S群,B群においては細菌の付着が多く認められ,C群,P群では細菌がTiディスク表面を覆っているものの,その量は少なかった.次にreal-time PCR法による細菌付着数の測定を行った結果,すべての群と比較してP群で統計学的に有意な細菌付着数の低下を認めた.CFUによる薬液処理後の生菌数の比較を行った結果,すべての群と比較してP群で統計学的に有意な生菌数の低下を認めた.
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