2017 Fiscal Year Research-status Report
磁性体造影剤(SPIO)を用いた口腔癌センチネルリンパ節の同定と転移の検索
Project/Area Number |
15K11298
|
Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
岩井 俊憲 横浜市立大学, 附属病院, 助教 (00468191)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤内 祝 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (50172127)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | 口腔癌 / センチネルリンパ節 / 低侵襲手術 / センチネルリンパ節生検 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では口腔癌N0症例に対する磁性造影剤(SPIO:Superparamagnetic Iron Oxide)を用いた新しいセンチネルリンパ節の同定法と生検術を確立することを目的としている.昨年度までに確立したMRリンフォグラフィーの撮影プロトコールを用いて,センチネルリンパ節のマッピングを行った.撮影には,3T MRIを用いた.磁気プローブのプロトタイプの開発も行い,実際に舌癌症例に対して,SPIOと磁気プローブを用いたセンチネルリンパ節生検を実施した.MRリンフォグラフィーだけでなく,CTリンフォグラフィーも行うことで,センチネルリンパ節が正確に同定できるかどうかを検討した.両方のlymphographyで描出できたセンチネルリンパ節を対象として,センチネルリンパ節生検を行った.磁気プローブでセンチネルリンパ節が同定できない可能性を考慮し,バックアップとして腫瘍周囲4か所にインドシアニングリーンを注入した.皮膚上よりセンチネルリンパ節は磁気プローブで同定可能な症例もあったが,センチネルリンパ節が深部にある場合には,プローブで皮膚上からの同定は困難であった.インドシアニングリーンの蛍光発光も皮膚上から観察したが,深部にセンチネルリンパ節が存在する場合には,皮膚上からセンチネルリンパ節の同定は困難であった.皮膚小切開の後,軟組織を剥離しながら,磁気プローブを創部に挿入し磁気を測定すると皮膚上よりも測定できる磁気は強くなり,磁気を参考にしながらセンチネルリンパ節を同定することが可能であった.プローブの感度の向上を目指し,プローブの改良を行っている.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
磁性造影剤の流入したセンチネルリンパ節を同定するためのMR lymphographyの撮影プロトコールを決定できた.また,それらのセンチネルリンパ節を術中に同定するための磁気プローブのプロトタイプを開発できたたが,実施症例数がすくなかったため.
|
Strategy for Future Research Activity |
磁気プローブの感度向上を目指し,プローブの改良を継続する予定である.
|
Causes of Carryover |
磁気プローブの改良に時間を要しているため,プローブの開発を継続して行う必要があるため.実施症例数を増やすことで,予定症例数に到達できるように研究のスピードを上げて,その成果を国際学会で発表し,英文誌に出版できるように論文の作製を行う予定である.
|
Research Products
(2 results)
-
-
[Presentation] Dynamic CT lymphography for sentinel lymph node mapping of N0 oral cancer2017
Author(s)
Sugiyama S, Iwai T, Izumi T, Ando S, Sugiura K, Shibasaki M, Ishiguro K, Yoshii H, Sakuma K, Baba J, Oguri S, Mitsudo K, Tohnai I
Organizer
ADT 2017 Triennial Meeting
Int'l Joint Research