2017 Fiscal Year Annual Research Report
Identification of novel intra-cellular proteins binding to TPD54 protein
Project/Area Number |
15K11301
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
椋代 義樹 昭和大学, 歯学部, 助教 (50325099)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 誠二 昭和大学, 歯学部, 准教授 (10432634) [Withdrawn]
代田 達夫 昭和大学, 歯学部, 教授 (60235760)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | TPD52ファミリー / TPD52 / TPD54 / 口腔癌 / 扁平上皮癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究計画は、申請者らのこれまでの研究を延長して、ヒト口腔扁平上皮癌においての、同タンパクのエピジェネティックな転写後発現制御機構を解析するものであった。この目的を達成するために、エピトープタグを付与したTPD54タンパクの発現を活用し、以下のような研究を行った。 1.プルダウン法によるTPD54タンパクに結合するタンパクの検索 口腔扁平上皮細胞にHaloTag-TPD54遺伝子を強制発現させ、Promega社のHaloTagプルダウンキットおよび、TOF MS/MS解析を用い、同タンパクと二量体を形成する既知あるいは未知のタンパクの同定を行った。その結果、分子シャペロンである①HSP関連タンパクと、②扁平上皮癌細胞の増殖に関与する分泌タンパクがクローニングされた。 2. TPD54のエピジェネティックな制御機構の解析 TPD54タンパクの細胞内局在の変化の翻訳後修飾が及ぼす影響についても検討した。すなわち、口腔扁平上皮細胞であるSAS細胞にTPD54遺伝子、および1で単離されたタンパクを強制共発現させ、ライブイメージングによるTPD54タンパクの細胞内局在の変化を観察した。また、TPD52タンパクの変異体を用いても、同様の検索を行った。その結果、上述②のタンパクの分泌はTPD52ファミリーとの結合によってエピジェネティックに制御されていることが明らかとなった。 現在、これらの研究をまとめて、原著論文を作成している。近日中に、適切な学術誌に投稿予定(表題および投稿雑誌は未定)である。なお、同論文において、上述①および②のタンパク名を明らかにする予定である。
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Research Products
(7 results)