2017 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis of the novel protein specifically expressed in salivary glands of non-obese diabetic mouse for elucidating pathological factors of Sjogren's syndrome
Project/Area Number |
15K11327
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
梨田 智子 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 准教授 (10133464)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下村 淳子 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 准教授 (00386286)
水橋 史 (高橋史) 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 准教授 (60386266)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 耳下腺 / 唾液 / シェーグレン症候群 / 病態モデルマウス / Bpifb1 |
Outline of Annual Research Achievements |
Bpifb1と同様にcDNAマイクロアレイでNODマウスの方がC57BL/6より著しく高発現を示したものに,Scgb3A1がある。この二つについて,マウス(C57BL/6)の遺伝子上流における転写因子結合部位の検索を行ったところ,いずれにもNF-kappaB結合部位が存在しており,その証明については現在検討中である。 一方,ヒト唾液からWestern blottingによりBPIFB1の検出を試みた。BPIFB1抗体はアミラーゼとも弱く反応するものの,わずかな泳動位置の相違からBPIFB1の同定は可能であった。そこで,口腔乾燥症患者群および対照正常被験者(各23名)の唾液について,Western blottingによりBPIFB1および既知成分としてCystatinSの発現を調べた。得られたバンドの画像から濃度を定量したところ,口腔乾燥症患者群ではBPIFB1;1.725±0.492,CystatinS;3.167±0.379であったが,対照群ではBPIFB1;1.214±0.301,CystatinS;3.981±0.376(平均±標準誤差)であった。タンパク質濃度が有意に患者群の方が高いこと,およびCystatinSレベルが患者群の方が低いことはこれまでの報告と同じ傾向であった。一方BPIFB1については,いずれの群にも非常に高度に発現している個体が1~2例あったものの,平均値は患者群の方が高かった。しかし有意差は認められず,さらに検体数を増加させる必要があり,現在口腔乾燥症患者および小児における検討が行われている。また,唾液から抽出したRNAにおけるBpifb1発現レベルはWestern blottingと同傾向を示し有効性が認められたが,RNAの発現の方がより高レベルを示す傾向があり,BPIFB1の発現増加の意義を含めて,さらなる検討が必要である。
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Research Products
(6 results)