2015 Fiscal Year Research-status Report
多孔性非焼結炭酸含有アパタイトの作製と骨形成法の確立
Project/Area Number |
15K11330
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Research Institution | Asahi University |
Principal Investigator |
笠井 唯克 朝日大学, 歯学部, 准教授 (30319123)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邉 一弘 朝日大学, 歯学部, 助教 (60610780)
式守 道夫 朝日大学, 歯学部, 教授 (70154193)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 骨補填材 / 生体材料 / 炭酸含有アパタイト / 組織工学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、われわれが研究してきた炭酸含有アパタイトを用い、生体内での組織内吸収を高めるために非焼結で多孔体ブロックを作成し、そのブロック内部で骨髄幹細胞を培養後、動物に移植して骨形成させる手法を確立することである。 本課題の初年度である平成27年度は「実験1 非焼結多孔体骨補填材の作成」を、Step 1「炭酸含有アパタイト前駆体で多孔体を作製」、Step 2「炭酸水素ナトリウム溶液に浸漬して炭酸含有アパタイトに転移させ、非焼結多孔体骨補填材を完成」の順に行った。 また、これまでの研究成果を2015年10月27-30日、国際学会 The 22nd International Conference on Oral and Maxillofacial Surgery (Melbourne, Australia) で発表した(演題名: Experimental Study of Osteogenesis with Non-sintered Porous Carbonate Apatite. 発表者: T. Kasai, K. Watanabe, Y. Doi, T. Muraki, M. Shikimori, S. Sumitomo)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
「研究実績の概要」に記載した通り、計画調書のスケジュールに従って研究を遂行しているが、実験2「in vitroにおける骨補填材・骨髄培養細胞ハイブリッド体の作製」が遂行できていない。 しかし、本課題のこれまでの研究成果を国際学会で発表できた。
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Strategy for Future Research Activity |
計画調書のスケジュールに従って、研究を進めていく。具体的には、本年度内に行えなかった実験2「in vitro における骨補填材・骨髄培養細胞ハイブリッド体の作成」を行い、その性状を詳細に検討し、実験3「in vivoにおける骨補填材・骨髄培養細胞ハイブリッド体の骨形成能の検索」を行う。
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Causes of Carryover |
国際学会での発表の機会を得たため、これまでの成果を海外で発表した。予算をその学会参加費と旅費に充てたため、顕微鏡デジタル画像撮影装置(約967,000円)の購入ができなかったので繰越額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
本年度購入予定であった顕微鏡デジタル画像撮影装置は、本年度繰越額と平成28年度の予算を合算して購入予定である。
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Research Products
(1 results)