2017 Fiscal Year Annual Research Report
Study on establishment of new periodontal ligament stem cell isolation method using RNA detection probe
Project/Area Number |
15K11346
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
川邉 紀章 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 准教授 (00397879)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片岡 伴記 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (50580180)
住吉 久美 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (80625161) [Withdrawn]
中村 政裕 岡山大学, 大学病院, 助教 (20708036)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ヒト歯根膜幹細胞 / RNA検出プローブ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、ヒト歯根膜幹細胞に特異的に発現しているRNAを探索し、RNA検出プローブを用いて効率的にヒト歯根膜幹細胞を生細胞のまま同定・単離する方法を確立することである。平成27年度および平成28年度の実験では、ヒト歯根膜幹細胞に特異的に発現するRNAを同定するために「SP細胞(幹細胞)とNon-SP細胞(成熟細胞)」「SSEA-4陽性細胞(幹細胞)とSSEA-4陰性細胞(成熟細胞)」「脂肪細胞分化誘導前の細胞(幹細胞)と脂肪細胞分化誘導後の細胞(成熟細胞)」「骨芽細胞分化誘導前の細胞(幹細胞)と骨芽細胞分化誘導後の細胞(成熟細胞)」「軟骨細胞分化誘導前の細胞(幹細胞)と軟骨細胞分化誘導後の細胞(成熟細胞)」の組み合わせの細胞を作成したので、それぞれからRNAを回収してマイクロアレイおよびRT-PCRによるRNA発現解析を行った。その結果、マイクロアレイおよびRT-PCRの何れにおいてもそれぞれの実験群で共通して未分化細胞集団に強く発現し、成熟細胞集団に発現していないRNAを検出することができた。これらのRNAの中から特にLRIG1をヒト歯根膜幹細胞に特異的に発現しているRNAの候補とした。LRIG1のRNA検出プローブを用いてLRIG1陽性ヒト歯根膜細胞とLRIG1陰性ヒト歯根膜細胞を比較した結果、LRIG1陽性ヒト歯根膜細胞のほうが細胞増殖能が高く、in vitroにおける脂肪細胞および骨芽細胞分化能も高かった。このことから、LRIG1はヒト歯根膜幹細胞に特異的に発現するRNAであることが示唆された。
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