2017 Fiscal Year Annual Research Report
Novel periodontal regeneration using secreted factors from mesenchymal stem cells and clarification of its regenerative mechanisms.
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15K11381
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
岩崎 剣吾 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, その他 (40401351)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小牧 基浩 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (30401368)
森田 育男 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (60100129) [Withdrawn]
和泉 雄一 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (60159803)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 再生 / 歯周病 / 幹細胞 / 動物実験 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度の研究は、以前に得られた研究結果、すなわち歯根膜幹細胞(PDLSC)培養液(PDLSC-CM)を局所投与することにより歯周組織の再生量が増強する結果を受けてそのメカニズムとして抗炎症作用に着目し検討した。単球/マクロファージ細胞株Raw264.7をInterferon-gamma(IFN-g)にて刺激する系を用いてPDLSC-CMのTNF-a遺伝子発現への作用を検討した。その結果、PDLSC-CMはIFN-gによって誘導されるTNF-a遺伝子発現を有意に抑制することが明らかとなった。この時、線維芽細胞培養上清あるいはコントロール上清にはこのような作用は確認されなかった。この結果より、歯周組織欠損局所に投与されたPDLSC-CMは単球/マクロファージのTNF-a産生などを介して、創傷治癒に伴う炎症反応を抑制している可能性が示唆された。PDLSC-CMの投与により歯周組織再生が増強する結果と合わせて、PDLSC-CMは抗炎症作用を介して創傷治癒機転に作用している可能性が考えられた。ここまでの研究結果をまとめ、Tissue engineering Part A 誌に論文として発表した。さらに、PDLSC-DMを用いた歯周組織再生治療の臨床応用を視野に、歯周組織欠損モデルとして歴史も古く広く用いられているイヌでの検討を行った。5頭のビーグル犬の下顎に、前臼歯を抜歯し、治癒期間が経過した後に2壁性の外科的歯周組織欠損を作製し、PDLSC-CMおよびControl-CMをコラーゲンスポンジを担体として移植した。培養上清は限外濾過を用いて濃縮した。その結果、移植後2カ月後にマイクロCT上において新生歯周組織の形成が認められる結果が得られた。これらの結果から、将来的なPDLSC-CMを用いた新規歯周治療の可能性が考えられる。
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[Journal Article] Cell transfer technology for tissue engineering2017
Author(s)
Akazawa K, Iwasaki K, Nagata M, Yokoyama N, Ayame H, Yamaki K, Tanaka Y, Honda I, Morioka C, Kimura T, Komaki M, Kishida A, Izumi Y, Morita I
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Journal Title
Inflammation and Regeneration
Volume: 37
Pages: 21
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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