2015 Fiscal Year Research-status Report
老化促進因子C1qによるWntシグナル活性化を基盤とした歯周炎発症機序の解明
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15K11394
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
吉永 泰周 福岡歯科大学, 歯学部, 准教授 (60452869)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原 宜興 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (60159100)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 歯周ポケット形成 / C1q / 免疫感作 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、過去に報告したラット歯周炎モデル作製方法によって、感作ラットにE.coliを歯肉溝内に24時間毎に5日間もしくは10日間滴下し、顎骨を摘出してパラフィン切片を作製して、HE染色及びTRAP染色を行った。過去の報告通り5日目では歯周ポケット形成は認められなかったが、10日目には歯周ポケットが形成されていた。また5日目でも10日目でも口蓋側骨面に明らかなTRAP陽性細胞は認められなかった。実験計画ではマイクロCT似て骨形態についても測定する予定であったが、顎骨サンプルの採取は終了しているが、現在はマイクロCT測定条件等を決めている段階である。さらに血清中のC1q濃度の測定は、実験期間中に0日目、5日目、10日目にラットより採血を行い血清を分離してサンプルは保管済みである。現在はこの血清サンプルを用いてC1qの濃度をELISA法にて測定する方法を確立中である。また歯肉組織中のC1q発現の測定については、同モデルにおいて0日、5日、10日目にラット口蓋側歯肉を採取までは終了している。現在は歯肉組織を用いたC1qa、C1qb、C1qc、C1r、C1s遺伝子の発現をリアルタイムPCR法にて測定する方法を確立中である。計画では、健常者および歯周炎患者よりGCFをペーパーポイントにて採取しGCF中のC1qa、C1qb、C1qc、C1r、C1s遺伝子の発現を測定する予定であったが、現在実験スタートに向けて準備中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
顎骨サンプルや歯肉サンプルなどのサンプルの採取に時間がかかったため、研究がやや遅れ気味である。
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Strategy for Future Research Activity |
サンプルの採取は終わっているものが多いため、今後はサンプルを用いた測定を行っていく段階であるため、十分に研究の遂行は可能だと思われる。
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Causes of Carryover |
サンプル採取は終了しているが、測定がまだ行っていないため、ELISAキットや検査用試薬を購入していないため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
測定を行うときにELISAキットや検査用試薬を購入するために使用する。
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