2017 Fiscal Year Annual Research Report
Influence of glycometabolism on periodontal tissue and development of material to regenerate periodontal tissue
Project/Area Number |
15K11400
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Research Institution | Ohu University |
Principal Investigator |
前田 豊信 奥羽大学, 歯学部, 准教授 (10382756)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
羽鳥 智也 奥羽大学, 歯学部, 助教 (10738165)
大須賀 謙二 奥羽大学, 歯学部, 講師 (90347948)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | GPR81 / 乳酸 / ヒドロキシ酪酸 / 骨 / 脂肪 |
Outline of Annual Research Achievements |
我々の今年度の解析で明らかになったのは以下の3点である。 1.乳酸に代表されるGPR81リガンドをのうち、L-乳酸、D-乳酸、ヒドロキシ酪酸、ヒドロキシイソ酪酸、グリコール酸、L-酒石酸、D-酒石酸、プロピオン酸、マレイン酸について骨誘導能について解析を行った。この結果、GPR81リガンドのうち、GPR81と親和性の高い4種類が骨芽細胞および未分化間葉系細胞の骨形成を有意に増加させることが分かった。また、これらの作用は、GPR81を強制発現することで促進作用は強調された。一方で、細胞外GPR81リガンドの一部を細胞内に輸送する Monocarboxylate transporter 1 をノックアウトしてもこの効果は維持された。GPR81リガンドの骨形成誘導におけの効果の1つとして、wntの古典経路の活性化が示唆された。 2.間葉系細胞である脂肪細胞と前駆脂肪細胞へのGPR81リガンドの応用では、GPR81を介して抗インスリン様の効果を示し、細胞内のサイクリックAMP濃度を抑制した。さらに、脂肪分解を抑制し、脂肪蓄積を増加させた。またPeroxisome Proliferator-Activated Receptorαの発現が変化し、Lipoprotein lipaseの発現も短時間ながら変化することを突き止めた。 3.同じ間葉系細胞である線維芽細胞への応用では、細胞増殖に変化を及ぼさず、FGFファミリーの分泌、受容体発現やIGF-1とマトリックス分泌にも影響を及ぼさなかった。さらにGPR81の強制発現でもノックダウンでも変化を示さなかった。
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