2017 Fiscal Year Annual Research Report
Establishment of saliva marker for screening gingivitis.
Project/Area Number |
15K11415
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
竹内 真由 岡山大学, 大学病院, 助教 (90745382)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 学 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (40157904)
江國 大輔 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 准教授 (70346443)
友藤 孝明 朝日大学, 歯学部, 教授 (80335629)
水谷 慎介 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (90643312) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 歯肉炎 / スクリーニング / 唾液LDH / 口腔細菌叢 / 次世代シーケンサー |
Outline of Annual Research Achievements |
歯周病と齲蝕は歯牙喪失の2大疾患であり、歯肉炎は歯周病の前駆病変である。歯肉炎を早期発見・早期治療を行うことは歯周炎への進行抑制、歯牙喪失予防のために非常に重要である。唾液は簡便かつ侵襲性なく採取が行えるためスクリーニング評価を行う際に用いるサンプルとしては適切である。唾液から歯肉炎のスクリーニングマーカーを発見・創設することはスクリーニング評価の対象者の負担を減らす上で有益である。また次世代シーケンサーを用いた口腔内細菌叢の解析がなされており歯肉炎罹患者と健常者との間で何らかの違いがあるのではないかという仮説を立てた。そこで本研究では、2015~2017年から大学生を対象に唾液の採取し、①歯肉炎の重症度と唾液中の乳酸脱水素酵素(lactobahydrogenase: LDH)との関連性、②歯肉炎と口腔細菌叢との関連性について検討を行った。 ①Spearmanの相関関係係数において、唾液LDHレベルは現在歯数、平均歯周ポケット深さ、プロービング時の出血率(%BOP)、口腔清掃状態評価のO’LeearyのPlaque Control Recordとの間に正の相関がみられ、ロジスティック回帰分析では唾液LDHレベルが高いと%BOPが高くなるオッズが1.473であった。健康群と歯肉炎群でロジスティック回帰分析を行ったところ唾液LDHレベルと口腔清掃状態評価のSimplified Oral Hygine Indexはオッズ2.68、歯科定期健診の受診はオッズ0.31であった。この結果は2017年および2018年に英語論文が掲載およびアプセクトされている。②唾液中に含まれる口腔細菌叢と口腔状態および口腔保健行動との関連を縦断研究で調査した。口腔細菌叢は2つのコミュニティタイプを形成していることが分かったが、コミュニティタイプと歯肉炎との間には特に統計学的に有意な関連は見られなかった。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] Vallidity of a new kit measuring salivary lactate dehydrogenase level for screening gingivitis.2017
Author(s)
Ekuni D, Yamane-Takeuchi M, KAtaoka K, Yokoi A, Taniguchi-Tabata A, Mizuno H, Miyai H, Uchida Y, Fukuhara D, Sugiura Y, Tomohuji T, Morita M.
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Journal Title
Dis Markers.
Volume: 2017:9547956.
Pages: -
DOI
Peer Reviewed / Open Access