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2016 Fiscal Year Research-status Report

発達障害児の窒息予防のための食事支援プログラムの開発

Research Project

Project/Area Number 15K11427
Research InstitutionShowa University

Principal Investigator

内海 明美  昭和大学, 歯学部, 講師 (40365713)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 高橋 摩理  昭和大学, 歯学部, 兼任講師 (20445597)
園田 菜摘  横浜国立大学, 教育人間科学部, 准教授 (00332544)
石崎 晶子  昭和大学, 歯学部, 助教 (00710386)
弘中 祥司  昭和大学, 歯学部, 教授 (20333619)
Project Period (FY) 2015-04-01 – 2018-03-31
Keywords窒息 / 発達障害 / 先行期 / 咀嚼機能 / 視線追尾 / 口腔機能評価
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、自閉症児を中心とした発達障害児における食物による窒息事故の発生要因を明らかにし、事故防止を考慮した食事指導プログラムを開発することである。
今年度は昨年度に引き続き、食行動分析として、視線追尾、咀嚼筋筋活動および前頭部脳血流測定の同期システムを用いた検討を行う予定だったが、1)視線追尾に用いるアイトラッカーの固定パーツが別途必要となったこと、2)同期予定の光トポグラフィー装置の納入が年度末になることが判明し、今年度の解析実施は不可能であることが判明した。そのため、行動計測は一時保留とし、発達障害児のスクリーニング方法について主に検討を行った。
某区5歳児健康診査ではぶくぶくうがいを用いた口腔機能評価を実施しているが、この簡易診断が精神発達のスクリーニング診断に応用できるか検討を行った。対象は平成26-27年度の受診者のうちデータの不備のない者769名とした。うがいテストおよび保護者アンケートによる食事に関する心配事と小児科医による発達面の診察結果との関連性を調べた。結果、発達面での支援が必要と判断された者(以下要支援者)は約29%であった。うがいテストにおいて、「頬を左右非対称にぶくぶくできる者」では要支援者は24.3%であったのに対し、「非対称にぶくぶくできなかった者」では要支援者は43.9%と有意差(p<0.01)が認められた。また「食事に関する心配事がある者」では要支援者が35.0%で「心配事がない者」に比べ、有意に多かった。(p<0.01)以上の結果から、5歳児健診において口腔機能面での評価は、発達障害のスクリーニング方法の1項目として有用であることが示唆された。
今後は、このスクリーニング検査と実際の食行動分析の結果をもとに、発達障害児の窒息事故予防の具体的な支援方法の構築を進めていく。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

今年度は昨年度に引き続き、食行動分析として、視線追尾、咀嚼筋筋活動および前頭部脳血流測定の同期システムを用いた検討を行う予定だったが、視線追尾に用いるアイトラッカーの固定パーツが別途必要となり入荷を待つこととなった。その後さらに、同期予定の光トポグラフィー装置の納入が年度末になることが判明し、今年度の機器を用いた解析は不可能となった。またアンケート調査については、関係諸機関との調査対象者の調整が難しく、個人情報の扱いについても機関ごとに規定が異なるため、一斉調査を行うことが困難であった。
主たる研究計画が完全に滞ってしまったため計画全体を見直し、機器を必要とせず、既に符号化された資料を利用した検討を先に行うこととした。

Strategy for Future Research Activity

ようやく光トポグラフィー装置が納入されたので、視線追尾、咀嚼筋活動、脳機能の同期システムの構築を早急に進める。
アンケート調査についても、改めて協力可能諸機関の調整を進め、年度内の研究成果報告ができるよう努めたい。

Causes of Carryover

国外学会出張経費を必要としなかったことと、機器を用いた研究を遂行できなかったため被験者に対する謝金が全く発生しなかった。

Expenditure Plan for Carryover Budget

ESSD2017(ヨーロッパ嚥下学会、スペイン)の参加および研究発表による旅費の使用、被験者に対する謝金ならびに論文投稿ならびに英文校正費用として、残額は執行予定である。

  • Research Products

    (3 results)

All 2017 2016

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] 幼児の食事に関する問題の検討ー自閉症スペクトラム障害児と保育園児の比較―2017

    • Author(s)
      高橋摩理、高橋真朗、弘中祥司、内海明美、大岡貴史
    • Journal Title

      小児歯科学雑誌

      Volume: 55(1) Pages: 11-17

    • DOI

      ISSN0583-1199

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 5歳児健康診査における口腔機能評価の取組みと発達障害の関連性について(第2報)2016

    • Author(s)
      鈴木純子、高木明子、内海明美、石﨑晶子、村上浩史、弘中祥司、田中敦子
    • Organizer
      第75回日本公衆衛生学会総会
    • Place of Presentation
      大阪
    • Year and Date
      2016-10-26 – 2016-10-28
  • [Presentation] 5歳児健診における口腔機能評価の取り組み2016

    • Author(s)
      内海明美,弘中祥司
    • Organizer
      日本自閉症スペクトラム学会第15回研究大会
    • Place of Presentation
      東京
    • Year and Date
      2016-08-27 – 2016-08-28

URL: 

Published: 2018-01-16  

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