2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of oral function improvement program for the elderly based on quantitative characteristics of utterance function
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15K11461
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Research Institution | Kyushu University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
原 修一 九州保健福祉大学, 保健科学部, 教授 (40435194)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三浦 宏子 国立保健医療科学院, その他部局等, 部長 (10183625)
山崎 きよ子 九州保健福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (20331150)
森崎 直子 姫路大学, 看護学部, 教授 (30438311)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 高齢者 / オーラルディアドコキネシス / 口腔機能向上 / 介護予防 / ICT / 歯科学的治療 / 歯周病 / 発声持続時間 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.口腔機能データの収集と分析:29年度は、宮崎県内A村住民273名のオーラルディアドコキネシス(ODK)と、介護老人福祉施設利用高齢者80名のODK、発声持続時間、舌圧のデータを収集した。ODKについては、2014年の既存データを含む4年間の「ぱ」(/pa/)「た」(/ta/)「か」(/ka/)および複合音節「ぱたか」(/pataka/)の経時的変化について現在検討中である。発声持続時間のデータについては、下記3.のメディアによる口腔機能向上プログラムへ導入し、舌圧データは、ODKの回数との関連性について現在統計解析を行っている。 2.ODKの年間変化と関連する歯科学的要因の検討:2014年と2015年の既存データを用い、高齢者のODKにおける1年間の変化の状況とそれに関連する歯科学的要因について、ロジスティック回帰分析を用いて検討した。/pa/の5回以上の減少イベントは、歯周病の存在(オッズ比2.57、95%CI: 1.20-5.50)が、/pataka/の1回以上の減少イベントは、6本以上の治療歯あり(オッズ比0.58、95%CI: 0.35-0.98)が有意な決定因子であった。歯周病は高齢者のODK回数の減少に、歯の治療は維持改善に関連性があることが示唆された。今後は、3年間全てにおける年間のODK回数の変化と関連する歯科学的要因について、再分析を行う。 3.メディアを用いた口腔機能測定・向上プログラムの作成:WindowsベースのPC上で動くODKと発声持続時間の測定プログラムは、音響学的特徴の抽出における周波数帯域を広げ、測定プログラムで算出された4つの音節・複合音節ODK(/pa/、/ta/、/ka/、/pataka/)回数と、ICレコーダーで録音、音響分析ソフトにて算出した実回数との相違を減らす取り組みを行った。今後もより精度の高いシステム継続的に構築する。
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Research Products
(2 results)