2016 Fiscal Year Research-status Report
ホリスティックな看護技術の獲得を可能にする暗黙知とゲシュタルトに関する実証的研究
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15K11485
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Research Institution | Tokyo Ariake University of Medical and Health Sciences |
Principal Investigator |
前田 樹海 東京有明医療大学, 看護学部, 教授 (80291574)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 雅子 東京有明医療大学, 看護学部, 准教授 (20563513)
北島 泰子 東京有明医療大学, 看護学部, 講師 (30434434)
中村 充浩 東京有明医療大学, 看護学部, 助教 (60553899)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 暗黙知 / 熟達化 |
Outline of Annual Research Achievements |
一般病棟における看護師の、明らかな生命徴候の変化によらない予測の頻度と分布ならびにその転帰との関係について、看護師経験年数や部署経験年数、所持資格、教育背景等、看護師の属性との関連に着目し分析を進めるとともに、一般病棟看護との比較および特殊病棟における特性を明らかにするために精神科病棟における当該予測の種類に関するヒアリングを実施した。ヒアリングの結果得られた転倒/転落・譫妄・暴力/暴言・自殺企図/希死念慮・離院の5事象に関する予測の頻度と分布、転帰ならびに、当該予測が看護師に特有のものであるかについてさらに精査するために、精神科病棟の全職員(看護師、准看護師、看護補助者)を対象とした予測入力端末による調査を行なった。予測入力端末は先行研究課題で開発したものを使用した。回顧法による調査では、あと知恵バイアスや確証バイアス等の認知バイアスの影響を避けられないため、勤務中常時予測入力端末を携帯し、前掲5事象の予測を行なうたびに入力端末に入力してもらった。予測端末調査終了後、病棟師長に看護記録をもとに各予測の転帰について調査を依頼した。1カ月の端末調査の結果、21名の職員中15名が延べ93回の予測を行なっていた。その内訳は、転倒/転落が4名の職員によって4回、譫妄が3名の職員によって11回、暴力・暴言が15名の職員によって71回、自殺企図/希死念慮が5名の職員によって7回であった。調査期間中、離院に関する予測は行われなかった。精神科病棟において明らかな生命徴候の変化によらない予測が行われていること、暴力・暴言のように予測をしている全員が1回以上の予測をしている事象がある一方で、限られた職員によってのみ予測されている事象があることが判明した。今後は予測と転帰、職員の属性との関係について分析を進める。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
看護師の「予測」に関する指標化、モデル化を目指した縦断調査の実施に向けて基礎的なデータの蓄積が進んだ。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度に実施した精神科病棟における予測と転帰との関係、予測を行なった職員と行なわなかった職員との属性の違い、予測と転帰の一致と職員の属性との関係等について分析を進めるとともに、これまでの結果を踏まえ、最終年度に向けて看護師の「予測」に関する熟達化を可視化するための追跡調査について検討を行なう。
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Causes of Carryover |
学会旅費が当初想定より低かったこと、データ処理を外部委託せず内製したこと、経費使用の効率化を図ったことが次年度使用額が生じた理由である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
7月に開催される国際学会(バンクーバー)での発表(28年度に採択済み)、6月に開催される国内学会(鹿児島)での発表(採択済み)、時間効率を考慮した外部業者/アルバイトの活用を図る予定である。
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Research Products
(4 results)