2018 Fiscal Year Research-status Report
ホリスティックな看護技術の獲得を可能にする暗黙知とゲシュタルトに関する実証的研究
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15K11485
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Research Institution | Tokyo Ariake University of Medical and Health Sciences |
Principal Investigator |
前田 樹海 東京有明医療大学, 看護学部, 教授 (80291574)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 雅子 東京有明医療大学, 看護学部, 准教授 (20563513)
北島 泰子 東京有明医療大学, 看護学部, 准教授 (30434434)
中村 充浩 東京有明医療大学, 看護学部, 講師 (60553899)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 暗黙知 / 実践知 / 熟達化 / 看護技術 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度は主として現場調査のための質問紙開発を進めた。具体的には、市販されている基礎看護技術の教科書に記載されている手順をもとに、すべての基礎看護技術について、ひとつひとつの看護技術それぞれについて、その看護技術を構成する各工程要素に分解(マニュアルで言語化されていない要素も含む)し、①言語的に伝達が可能な工程要素、②言語的に伝達が可能でないが言語伝達以外の媒体(たとえば音やにおい、画像など)を用いることで伝達可能な工程要素、③言語的にも他のいかなる媒体によっても伝達困難な工程要素に分類した。 さらに、その傍証を行なうための調査として、病院に勤務する新人教育に携わった経験のある看護師にヒアリングを行い、自分の経験上、または新人を教育した経験上、新人看護師が完全に習得するのが困難な、もしくは教えづらい教育基礎看護技術について、その工程要素とともに、学生時代には技術習得が困難な技術を特定した。 これら基礎看護技術の工程要素の特性を明らかにし、看護師を対象とした技術習得にかかわる調査を行なうための研究メンバーによる会議を重ねた。当初計画していた新人看護師を対象とした追跡調査では、当人自体が当該技術を習得できたかどうか自己判断することには困難性が伴うことを考慮し、新人ではなく2年目以降の看護師を対象として、研究班でピックアップした看護技術の習得に関する調査を行なうための質問紙を作成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
調査手法、調査項目の検討ならびに調査対象医療機関の選定、交渉に時間を費やしたため、平成30年度内の研究完了が困難になった。そこで、研究期間を延長し、平成31年度に調査を終えられるよう研究計画自体をリスケジュールした。
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Strategy for Future Research Activity |
9月をめどに、調査票の最終見直し、調査対象医療機関の確定を行い、所属する看護師を対象として質問紙調査を行なう。その後、調査票の回収、データクリーニング、年度末の論文投稿に向けて分析を行なう。
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Causes of Carryover |
当初計画では平成30年度に予定していた質問紙調査を、研究期間を1年延長し、平成31年度に実施する計画変更を行なったため、当該質問紙調査に計上していた費用が次年度に繰り越しとなったため。
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Research Products
(4 results)