2016 Fiscal Year Research-status Report
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15K11490
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Research Institution | Graduate School of Health Care Science, Jikei Institute |
Principal Investigator |
山中 真 滋慶医療科学大学院大学, 医療管理学研究科, 講師 (30507504)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 転倒外傷予防 |
Outline of Annual Research Achievements |
「目的」28年度は、転倒実験と転倒時の動作解析を行うことを目的とした。 「対象」健康な成人男性3名である。転倒時に多い、前方向へ向けての転倒と後方向へ向けての転倒の2つのケースにおいて計80回の転倒実験を実施した。 「結果」転倒時における転倒時防御姿勢には、一定の特徴が認められ転倒時防御姿勢を転倒外傷危険度に応じて分類することが可能であることが明らかとなった。前方転倒では、膝落ち防御姿勢、腕着き防御姿勢、横落ち防御姿勢の3つが特徴的であり、後方転倒では、腕着き防御姿勢、尻もち防御姿勢、横落ち防御姿勢の3つの特徴的な転倒時防御姿勢に分類が可能である。 「考察」転倒時における防御姿勢の保持には、転倒による外傷を予防する目的があるが防御姿勢によってその外傷部位や危険度が大きく異なり、適切な転倒時防御姿勢を取ることで、転倒時における外傷の危険性を低下させることが可能であると考える。このことから、転倒を予期した予防訓練などが今後は必要になると考える。 以上のことから、今後は、転倒時における防御姿勢が、どのような要因によって影響をうけるかについて転倒時における意識の影響や、転倒時における防御姿勢がどのように変化していくかについて詳細な動きの変化を筋肉の動きと関連付けて明らかにしていくことが必要であると考える。 29年度は、3D解析での転倒時防御姿勢の変化を明らかにするとともに、得られた結果を学会誌に投稿および発表する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定されていた、転倒実験を実施出来ており28年度の実験結果については学会誌にて投稿しアクセプトされている。3D実験に向けての準備も進んでおり順調に経過していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度は、追加での転倒実験を予定している。加えて、昨年度の実験データを論文とし投稿をすすめるとともに、学会などでの発表を実施する予定である。
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Causes of Carryover |
論文投稿した際の印刷費用、投稿費用の請求が次年度へ繰り越しになったため予定していた予算の使用が本年度では必要なかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
昨年度投稿した学術論文の投稿費用および印刷費用として使用する。
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