2017 Fiscal Year Annual Research Report
Promotion of positioning skill development to prevent aspiration during
| Project/Area Number |
15K11495
|
|---|
| Research Institution | The Japanese Red Cross Hiroshima College of Nursing |
|---|
Principal Investigator |
迫田 綾子 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 客員教授 (70341237)
|
|---|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原田 裕子 (小野裕子) 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 助教 (20446066)
|
|---|
| Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
| Keywords | 誤嚥予防 / ポジショニング / 食事ケア / 技術伝承 / POTTTプログラム |
|---|
| Outline of Annual Research Achievements |
【目的】本研究は、誤嚥予防のためのポジショニング及び食事ケア技術を伝承し、誤嚥予防や経口摂取の維持回復に寄与することである。
【方法】研究対象者は、摂食・嚥下障害看護認定看護師が所属する全国12施設で研究参加者150名、回答者は67名（回収率44.7%）とした。調査内容はベッド上(25項目)及び車イス（18項目）ポジショニングスキルを「できる」「できない」で点数評価とした。回答は研修前・直後・2週間後・3か月後の評価点をホームページ内のグループウエアにアクセスして行った（名称POTTプログラム:pott-progrm.jp/pott.html）。全調査終了時には、技術伝承状況や効果に関する調査を実施した。調査期間28年３月～29年12月。
【結果】ポジショニング等の受講回数は初回76%、2回目15%であった。ベッド上ポジショニングスキルは、研修前「できる」52.2%、研修直後90.6%、2週間後56、2%、3か月後50.5%であった。研修直後「できる」スキルは食事前11項目91.1%、食事中8項目80.6%、食後6項目91.8%であった。3か月後のスキル評価点は、全体的に低下傾向がみられた。低下する内容は「足底接地」「背抜き・足抜き」「頭頸部軽度前屈」「スプーン操作」などであった。
車イススキルは、研修前「できる」51.7%,研修直後84.1%、2週間後58.9%、3か月後46.7%であった。調査終了時の伝承は650名の看護師に拡がり、患者の変化も見られた。伝承方法はチームで伝承計画を立てる、患者の良好な変化を共有するなどであった。
【考察】研修直後のスキルは向上し、伝承プログラムの効果が確認できた。最終的な技術伝承が4倍になったことは、研修時から計画的に伝承することの必要性が示唆された。ポジショニングスキルは、研修3か月後には低下した。誤嚥予防や新たな食事介助スキルが定着しにくく、今後の課題である。
|
