2015 Fiscal Year Research-status Report
医療従事者の二次感染予防に関する医療従事者、事業者、一般人の3視点からの検討
Project/Area Number |
15K11497
|
Research Institution | National Center for Global Health and Medicine |
Principal Investigator |
網中 眞由美 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, その他 (30384150)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 二次感染予防 / 皮膚・粘膜曝露 / 個人防護具 / 労働安全対策 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、医療従事者、事業者、一般人の3視点から、医療従事者の二次感染予防に有効な介入策を検討し提案することである。 本研究では、1) 医療従事者の皮膚・粘膜曝露とPPEに関する意識・実践調査、2) 事業者の労働安全対策に関する取り組みに関する調査、3) 医療従事者のPPE使用に関する一般人の認識調査を予定している。平成27年度は皮膚・粘膜曝露と個人防護具(PPE)使用に関する医療従事者の意識と実践、事業者が行う皮膚・粘膜曝露に関する労働安全対策としてのPPEの整備や取り組み、および一般の人々の医療関連感染に関する認識について、網羅的な文献検討を行った。医療従事者、事業者、一般人の3視点から検討された先行研究はなかった。医療従事者のPPE装着率では手袋36~90%、エプロン・ガウン20~57%、サージカルマスク80%、ゴーグル等アイプロテクション37~44%であり、事業者の労働安全対策に関する取り組みでは、職場安全風土があることでPPEの装着率が2~3倍上昇すると報告されていた。また一般人に対する医療従事者のPPE使用に関する認識に関連した先行研究では、患者を対象としたものでケア時の手袋着用には肯定的であった。これらの文献検討より、現在1)、2)の調査票を作成している段階である。3)については一般人を対象とするため、より多くのデータを収集するための方法を検討中である。一般人に対する医療従事者のPPE使用に関する認識に関連した先行研究は、患者を対象としたものでケア時の手袋着用には肯定的であった。これらの文献検討をもとに現在1)、2)の調査票を作成している段階である。3)については一般人を対象とするため、より多くのデータを収集する方法を検討中である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の想定より学内業務が増加したことにより、エフォート配分に狂いが生じた。そのため本研究に費やす時間が予定より減じてしまい進捗がやや遅れている。
|
Strategy for Future Research Activity |
本研究では、1) 医療従事者の皮膚・粘膜曝露とPPEに関する意識・実践調査、2) 事業者の労働安全対策に関する取り組みに関する調査、3) 医療従事者のPPE使用に関する一般人の認識調査を予定している。28年度は1)、2)について調査票を完成させた後、データ収集および解析を行う予定である。また3)については28年度中にデータ収集方法を決定し、調査の準備を進める予定である。
|
Causes of Carryover |
エフォート配分に狂いが生じ当初計画に遅れが生じたため、医療機関視察の未実施および調査票の完成に至らなかったことにより予定していた使用額に至らなかった。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度は医療機関視察および調査票の作成など27年度より持ち越しとなった事項について、取り組む予定である。
|