2017 Fiscal Year Research-status Report
医療従事者の二次感染予防に関する医療従事者、事業者、一般人の3視点からの検討
Project/Area Number |
15K11497
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Research Institution | National Center for Global Health and Medicine |
Principal Investigator |
網中 眞由美 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 講師 (30384150)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 血液・体液曝露 / 個人防護具 / 安全風土 |
Outline of Annual Research Achievements |
28年度に実施した医療従事者(看護師)の個人防護具使用の認識・実践および安全風土に関する調査」のデータ解析を行った。本調査では、研究目的1)医療従事者の皮膚・粘膜曝露と個人防護具に関する認識および実践状況と、2)事業者の労働安全対策に関する取り組みを実践者である医療従事者が知覚する安全風土として測定し明らかにした。 100~800床規模の病院に勤務する看護師(看護管理者を除く)1,814名を対象として、80項目からなる調査票を用いて調査を行った。有効回答率は59.9%であった。回答者は9割以上が女性で、所属部署は病棟が75%、外来が13%、手術室が7.4%であった。看護師経験年数は中央値で7年、現在の所属部署での勤続期間は中央値で3年であった。針刺し、血液・体液曝露の可能性がある時の個人防護具の必要性の認識は高いが、実践場面ではエプロン/ガウン、アイプロテクション使用が十分でないことが明らかになった。また約半数の回答者は、個人防護具の選択には迷うことがあると回答した。13.5%の者が過去1年間に、血液・体液への曝露を経験していた。職場の安全風土については、血液・体液曝露経験の有無による統計学的有意差は認めなかった。 なお、本結果は2018年2月に開催された日本環境感染学会(東京)において口頭演題として公表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
学内業務多忙に加えて家族の介護に要する時間が増大したため、計画通りに進めることが困難となった。平成29年度で終了予定であったが、当初計画を完遂するため延長申請を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
家族の介護については調整を行っているが継続するため、計画している調査の規模等を再検討し、30年度内に計画を達成できるよう取り組む予定である。
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Causes of Carryover |
物品費:(設備備品)製本機100,000円、(消耗品)印刷用紙100,000円、封筒100,000円、文房具95,000円 旅費:国内学会(神戸)×2名分=100,000円、人件費・謝金:データ入力500,000円、調査補助1人×20日・9,000=180,000円 その他:複写費50,000円、印刷費500,000円、郵送費500,000円、通信費50,000円、学会参加費×2名分=20,000円
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Research Products
(1 results)