2018 Fiscal Year Annual Research Report
Factor analysis of vocational career maturation in nursing school teachers, and development of a vocational career maturation scale
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15K11503
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
田中 いずみ 富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 准教授 (80293299)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
比嘉 勇人 富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 教授 (70267871)
山田 恵子 富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 助教 (00600230)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 看護専門学校教員 / 職業キャリア成熟 / 要因分析 / 修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ / 尺度開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度は,「看護専門学校教員の職業キャリア成熟尺度(暫定版)」について信頼性・妥当性の検討をした結果を取りまとめた。 「看護専門学校教員の職業キャリア成熟尺度(暫定版)」に基本属性,成人キャリア成熟尺度「職業キャリア」(ACMS),スピリチュアリティ評定尺度A,B(SRS-A,SRS-B)を加えて調査票を作成し,調査への協力が得られた204校の看護専門学校に勤務する専任教員1478名のうち715名より回答を得て(回収率48%),713名を分析対象とした。項目分析において平均値±標準偏差で天井効果およびフロア効果を示した13項目の質問項目を削除し,残り34項目を用いて探索的因子分析を行った。最終的に16項目4因子が抽出され,これを「看護専門学校教員の職業キャリア成熟尺度」完成版として採択した。第1因子を[職場での支え],第2因子を[教員としての能力],第3因子を[学生との相互作用],第4因子を[能力開発のチャンス]と命名した。これらの因子間相関行列では,0.04~0.46と低値が複数認められた。本尺度のCronbachのα係数の算出したところ,下位尺度において低値が複数認められ,尺度全体では0.75であった。また基準尺度としたACMSと本尺度総得点との中程度の相関,併存尺度としたSRS-A,SRS-Bと本尺度総得点との弱~中程度の相関が認められたことから,尺度全体では信頼性・妥当性が確認された。 今回開発した本尺度は,尺度の総得点を用いるで信頼性と妥当性が確保された16項目からなる簡便な尺度である。本尺度を看護教員が定期的・継続的に利用することで,職業キャリア成熟を客観的に自己理解し,また看護専門学校管理者が利用することで,看護教員の職業キャリア成熟を把握することができる。これにより継続教育の一助となると考える。
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