2016 Fiscal Year Research-status Report
エンドオブライフケア教育効果を高めるシミュレーション看護教育プログラムの検証
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15K11509
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Research Institution | Ibaraki Prefectural University of Health Science |
Principal Investigator |
黒田 暢子 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 助教 (90506776)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
織井 優貴子 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 教授 (50285681)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | エンドオブライフ・ケア教育 / ARCSモデル / 授業設計 / シミュレーション看護教育プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、1. 昨年度ARCSモデルに基づいて作成し、テストランを行い内容や時間配分等確認を行ったシミュレーション看護教育プログラムについて、エンドオブライフ・ケアに多数関わった経験のある看護職者にシナリオについて意見を求め、より臨床場面に近い内容になるよう精度を高め、完成させた。次に、2.シミュレーション看護教育の継続的な効果を評価するため、臨床実習を終えた看護系大学生(指定規則別表3における専門分野ⅠおよびⅡの実習を終了)13名を対象に、継続的(初回、5か月後)に同じ手順でシミュレーション看護教育プログラムを実施し、シミュレーションの実施前後に「教育において達成されるべき目標(B.S.Bloom)」の3側面(認知的領域、情意的領域、精神・運動領域)から質問紙調査を行い、教育効果がみられるか効果測定を試みた。 その結果、学生からの反応は概ね良好であり、継続的にシミュレーション看護教育プログラムを実施することに教育効果があることが予想された。より具体的に教育効果を明らかにするため、前述の3側面から分析を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成28年度の目標としていた研究活動を実施することができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、引き続き平成28年度に得られたデータの分析を行い、効果検証を行っていく。また、卒業後も教育効果が維持されるのか明らかにするため、平成28年度の研究対象者に再度協力を依頼し、同じ手順でシミュレーション看護教育プログラムを実施し、シミュレーションの実施前後に「教育において達成されるべき目標(B.S.Bloom)」の3側面から質問紙調査を行い、評価を行い、卒前に得られた結果と比較を行う。 さらに得られた結果について成果をまとめ、学会発表および論文投稿を行う。
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Causes of Carryover |
平成28年度は、1.物品費:予定していた撮影機材の購入を行わなかった。2.シミュレーション看護教育プログラムを実施する施設への費用がかからなかった。3.人件費・謝金:平成28年度はデータ収集が中心だったため、データ入力作業を実施していなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
1.物品費:シミュレーション教育の卒後の効果を評価するためのシミュレーション教育プログラムを継続して実施するため、今年度は不足している撮影機材の購入を行う。2.旅費:本研究の成果を学会発表するため使用する。3.人件費・謝金:データ入力作業や資料整理を依頼し、協力者に人件費を支払う。4.その他:発表する学会の参加費、文献複写代、投稿する論文の製本費等として使用する。
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