2017 Fiscal Year Research-status Report
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15K11522
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
中野 真理子 自治医科大学, 看護学部, 講師 (60712312)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 美鈴 自治医科大学, 看護学部, 教授 (10320772)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 身体拘束 / 看護基礎教育 / 継続教育 / 身体抑制 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は、身体抑制に関する教授内容(どの科目で主に取り上げているか、どこまでの範囲の抑制を取り上げているか、抑制を教材に教授したいこと、教授していることは何かなど)の調査を全国看護系大学に実施する予定であったが、実施までには至らずアンケートの原案作成、発送のための準備段階に留まっており有効回答数を確保するための工夫について思案中である。 また、研究活動外ではあるが、29年度3月末に看護学生及び看護師7名で身体抑制に関して受けた講義、実習での教育内容とそれに対する思いを話す座談会の司会者を務める機会を得た。学生にとって講義の内容と、実習の場で実際に目にする身体抑制の状況や看護実践にギャップが大きく、どうするべきかと考える機会を得られず、もやもやした思いを感じたままになっているケースが多いことが分かった。 今後予定しているインタビューのプレテストとなり、インタビュー対象者を予定しているベテラン看護師に学生時代を振り返ってもらい、自らの体験をとおして考える身体抑制についての教授内容だけでなく、臨地実習を終えた3年後期から4年前期の看護学生に身体抑制について学んだ内容の振り返りと、そこから学んでいた方が良いと思う内容や、その学び方(講義、抑制される体験や抑制する体験を含む演習、討議)について討議してもらうグループインタビューも効果的であると感じている。 どのように教授されているかのアンケート結果と、看護学生、看護師が必要と考える教授内容を参考に、身体抑制についてどのように教授していくことが教育効果を最大に期待できるか考察、教育実践モデルを示したい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成27年度当初からの遅れが蓄積されている現状にあるが、アンケート調査、インタビュー共に、準備は進めており今年度は確実に実施できる状況にある。
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Strategy for Future Research Activity |
全国看護系大学に対する身体抑制に関する教授内容の調査は8月末を目途に実施し、インタビユーは看護師、看護学生ともに11月~2月の間に実施予定である。 昨年度視察したスペインの身体抑制の現状視察とスペインの看護師を招聘し意見交換する中でスペインの看護師との違いは「念のため」の抑制という幅の大きさに違いがあった。2016年12月身体抑制ゼロを達成した金沢大学附属病院の看護師は、「念のため」の幅をどう縮小し、さらに身体抑制ゼロを達成できたのかインタビューをお願いしたいと考えている。
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Causes of Carryover |
アンケート調査費用、インタビュ―に関する謝金、逐語録作成の支出がなかったため支出を今年度の繰り越している。今年度、アンケート調査、インタビューを実施する。
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