2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a Flipped Classroom System for TBL Support in Acute Care Nursing
Project/Area Number |
15K11534
|
Research Institution | Shijonawate Gakuen University |
Principal Investigator |
大田 博 四條畷学園大学, 看護学部, 講師 (10739775)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲垣 美紀 摂南大学, 看護学部, 准教授 (60326288)
藤原 尚子 千里金蘭大学, 看護学部, 教授 (90469544)
東 ますみ 神戸女子大学, 看護学部, 教授 (50310743)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | TBL / 反転授業 / 教育用電子カルテ / 急性期看護学 |
Outline of Annual Research Achievements |
当初の計画の最終年度(平成29年度)は、「2.ICTベースの教育ツールの開発」の後、臨地実習への応用可能性を検討する事とし、臨地実習への応用過程をアクションリサーチおよび導入前後の定量的データによる比較を行うことにしていた。そのため、講義科目および演習科目の効果を判定した後、臨地実習で活用するために必要な教育ツールの追加修正と効果検証を計画していた。この点については、教育用電子カルテの効果について調査し、開発した教育用電子カルテがプロトタイプとして有用である事を確認する事ができた。 また、最終年度には、「4.急性期看護学におけるTBL支援のための反転授業システムの評価」を計画しており、本研究全体について、学生の学習効果を主軸にした効果の検証を計画していた。この点については、本研究を構成する主要素であるTBLの効果について、学生の経験を検討し、急性期看護学関連科目におけるTBLと、そのための反転授業システムが有効であるという示唆を得ることができた。しかしながら、システム全体の評価については、学生の学習能力の違いや、実習施設の個別的な事情など、システム全体の効果を一般化することの限界が確認された。 最終年度にあたり、「急性期看護学におけるTBL支援のための反転授業システムの開発」の全体の成果の視点で実績をみると、本研究を構成する主要な要素である「TBL」「反転授業」「教育用電子カルテ」の各要素の効果については検証されたものの、それぞれを統合させたシステム開発については、一般化が非常に困難であることがわかった。しかしながら、「教育用電子カルテ」を用いた教育方法の有効性と応用可能性を確認することができたため、今後は「急性期看護学におけるTBL支援のための反転授業システムの開発」を構成する要素の一つである教育用電子カルテに着目し、シミュレーション教育システムの開発と効果検証を行うこととした。
|
Research Products
(2 results)