2015 Fiscal Year Research-status Report
看護職の仕事と生活の調和に関する研究 調和実現に向けたベンチマークシステムの構築
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15K11550
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Research Institution | Aomori University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
村上 眞須美 青森県立保健大学, 健康科学部, 講師 (40457742)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 健史 青森県立保健大学, 健康科学部, 准教授 (80438077)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 仕事と生活の調和 / 看護職 / 尺度 |
Outline of Annual Research Achievements |
この研究の目的は,様々な施設で勤務する看護職の仕事と生活の調和実現度を測定できる尺度の開発であり,各職場における看護職の労働環境改善に向けた取り組みへ活用できるシステムを構築することである.2015年度は,尺度を開発するために,予備調査の実施・分析を行った.予備調査に使用した尺度は,病院に勤務する看護職を対象とした「看護職の仕事と生活の調和実現度尺度(村上,2014)」をもとに、インタビュー調査から抽出した3項目を追加した尺度原案を用いた.予備調査の対象は,保健所、特別養護老人ホーム,老人保健施設,訪問看護ステーション,病院,クリニックに勤務する看護職計344名を対象とし,回収率68.9%,有効回答は228であった.因子分析はプロマックス回転,因子負荷量のカットオフポイントは0.35と設定し分析を行った.その結果,6因子27項目の「様々な施設に勤務する看護職の仕事と生活の調和実現度尺度(仮)」を開発した.各因子のクロンバックαは0.604~0.942であった.第1因子から第5因子は,病院に勤務する看護職を対象にした尺度と同じ構成であった.ケアの対象者や施設の設置目的に違いがあっても,看護職として仕事と生活の調和実現を構成する要因には,大きな違いが無いことが分かった.新たに追加された第6因子は,自己啓発や資格取得などのキャリア開発に関する因子であった.現在,この尺度の信頼性・妥当性を検証するために,本調査を実施中である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
予備調査の分析に時間を要したため,本調査の実施がやや遅れた.
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Strategy for Future Research Activity |
1)尺度開発のための本調査を実施し、分析する. 2)開発した尺度を用いて,日本の看護職の仕事と生活の調和実現度を明らかにするための調査を実施する.
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Causes of Carryover |
予算は、ほぼ予定通りに執行した.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
74円は,物品費に計上する.
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