2016 Fiscal Year Research-status Report
看護職の仕事と生活の調和に関する研究 調和実現に向けたベンチマークシステムの構築
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15K11550
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Research Institution | Aomori University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
村上 眞須美 青森県立保健大学, 健康科学部, 講師 (40457742)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 健史 青森県立保健大学, 健康科学部, 准教授 (80438077)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 看護職 / 仕事と生活の調和 / WLB / 尺度 |
Outline of Annual Research Achievements |
この研究の目的は、様々な施設で勤務する仕事と生活の調和実現度を測定できる尺度の開発であり、各職場における看護職の労働環境改善に向けた取り組みへ活用できるシステムを構築することである。 2015年度に実施した予備調査により作成した尺度原案(6因子27項目)をもとに、2016年度は本調査を実施した。調査対象は無作為抽出した東北の病院1施設、クリニック8施設、介護老人保健施設8施設、老人福祉施設12施設、保健所5施設等に勤務する看護職385名である。回収率242(回収率62.9%)、有効回答は200であった。尺度開発のための因子分析は、主因子法、プロマックス回転で行い、因子負荷量のカットオフポイントは、0.35とした。その結果予備調査と同様の6因子27項目の尺度が得られた。また、各因子を構成する下位項目も予備調査と同様の結果であった。クロンバックαは0.917で信頼性が確認された。また、安達(1998)が開発した「職場環境、職務内容、給与に関する満足度測定尺度」との相関は、r=0.646、p<0.01と比較的強い相関が認められ、併存妥当性が確認できた。因子名は第1因子「時間の調整」、第2因子「仕事のやりがい・職場の支援」、第3因子「家庭での過ごし方・家族の支援」、第4因子「仕事以外の過ごし方」、第5因子「仕事とプライベートの切り替え」、第6因子「キャリアアップの支援」と命名した。 次年度は、この尺度をもとに大規模調査を実施予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本調査の実施にあたり、調査対象施設の確保が難しく、調整に時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、開発した尺度を使用し大規模調査を実施予定である。そのデータを基盤として労働環境改善に活用可能なWEBシステムの構築を目指す。
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Causes of Carryover |
2016年度の調査対象者の確保に時間を要し、研究計画にやや遅れが出ている。2016年度予定していた計画がずれ込んでいるため、残金が出た。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
2016年度に実施予定であった大規模調査とWEBシステム構築を計画している。
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