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2018 Fiscal Year Research-status Report

准看護師制度の現状分析にもとづく新たな看護職養成・資格制度モデルの開発

Research Project

Project/Area Number 15K11557
Research InstitutionKobe City College of Nursing

Principal Investigator

林 千冬  神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (60272267)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) グレッグ 美鈴  神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (60326105)
益 加代子  大阪府立大学, 看護学研究科, 准教授 (80511922)
花井 理紗  神戸市看護大学, 看護学部, 助教 (70758705)
Project Period (FY) 2015-04-01 – 2020-03-31
Keywords看護職養成制度 / 看護師不足 / 准看護師 / 看護補助者 / キャリアパス
Outline of Annual Research Achievements

1.国内調査:准看護師から2年課程通信制卒業者を対象としたインタビュー調査の一部のデータ分析を終えた。その結果、①准看護師時代の働き方として、<発言や仕事が認められない>、<患者に沿った方看護の方法がわからない>、<何か違うと感じるが何が違うのかがわからない>、<見様見真似だがそんなものだと思って働く>、<病態理解やアセスメント力が足りない>の5サブカテゴリーが抽出された。②卒後の働き方の変化として<これまでの看護が間違いではなかったという裏付けを得て自信が持てた>、<勉強に裏打ちされた安心感をもって仕事ができるようになった>、<観察や情報収集を意識的に行うようになった>、<表面的な症状の裏に隠れていることを見極めるようになった>、<根拠をもって意見が言えるようになった>、<医師の指示に対し自分の意見が言えるようになった>、<日々勉強だと思い色々調べるようになった>の7サブカテゴリーが抽出された。
2.海外調査:英国の准看護婦(Enrolled Nurse:EN)養成停止後がその後今日までの、看護師養成と看護労働力需給の変化について文献およびメール等を通じたインフォーマルインタビューにより、情報収集を行った。ENから看護師への移行教育の成功と、看護師養成の大学化との同時進行により、EN養成停止は看護労働力不足をもたらさなかった。しかし、医療の高度化や人口高齢化に伴う看護師需要の拡大に対し、看護教育の高度化(大学の学士課程化、専門家養成の進行)による供給には限界があり、看護師不足は深刻化した。その結果、看護業務を補助的に担う職種としてNursing Associate制度が作られ、2018年秋に初のモデル事業卒業生を輩出した。これが“第二の准看護師”となるのか、看護師へのキャリアパスを拡大するのかは未知数である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

国内調査は予定通り終了したが、この間、①2015年の保健師助産師看護師法改正以降、特定能力に係る研修制度開始等の動きが続いていること、② ①に2018年の「働き方改革」の影響が加わり、看護職の診療補助業務の拡大の声が強まっていること、③この状況を受けて、日本看護協会が「看護チームにおける看護師・准看護師及び看護補助者の業務のあり方に関するガイドライン及び活用ガイド」(2019 年2月1日)を公表したこと。これらの動きについて情報収集と分析が追い付いていない。他方海外ではASEANの看護制度一本化の動きをインドネシアの准看護師養成停止の実情調査から探る予定だが実査の調整が遅れている。さらに、昨年度後半になって英国(イングランド)でのNuesing Associate制度の開始という新たなかつ重要な変化を受け、急ぎ延長申請をして調査・分析を行う必要が生じた。

Strategy for Future Research Activity

①2015年の特定能力に係る研修制度の影響による、看護師に求められる役割を、看護職間での役割分担と、看護補助者との役割分担との二側面から考察する。その際、日本看護協会が「看護チームにおける看護師・准看護師及び看護補助者の業務のあり方に関するガイドライン及び活用ガイド」の内容の分析と、現場への影響についても併せて考察する。
②インドネシア調査を通して、インドネシアならびにアセアンの看護師養成モデルの展望について把握する。
③5月に実施した英国調査の結果をまとめ、①②の知見と合わせて特徴・条件・変化要因・権力関係・展望等の諸点について比較検討し、最終的に、2050年を視野に入れた「日本における看護職養成モデルの開発を行う。

Causes of Carryover

予定していた二つの国外調査の実施が遅れたため。英国調査は5月に終了。インドネシア(予定)調査は11月までに実施で調整中。

  • Research Products

    (3 results)

All 2019 2018

All Journal Article (1 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] 准看護婦(師)制度の政策過程を考える 准看護婦(師)制度を考える 当事者こそが歴史を切り拓く主体である2018

    • Author(s)
      林千冬
    • Journal Title

      日本看護歴史学会誌

      Volume: 31 Pages: 25-34

  • [Presentation] 看護制度一本化へ!私たちの力と心をひとつに2019

    • Author(s)
      林千冬
    • Organizer
      全国准看護師看護研究会第26回総会看護研究会
  • [Presentation] 特定看護師(仮称)養成 調査試行事業/業務試行事業」出身者に関する研究の動向2018

    • Author(s)
      樋口佳耶,林千冬
    • Organizer
      第3回神戸看護学会学術集会

URL: 

Published: 2019-12-27  

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