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2016 Fiscal Year Research-status Report

看護職work-life balance(WLB)推進事業の効果と促進要因の探索

Research Project

Project/Area Number 15K11559
Research InstitutionAshikaga Institute of Technology

Principal Investigator

中村 史江  足利工業大学, 看護学部, 講師 (20751184)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 佐藤 栄子  足利工業大学, 看護学部, 准教授 (20279839)
青山 みどり  足利工業大学, 看護学部, 准教授 (60258887)
山門 實  足利工業大学, 看護学部, 教授 (80538281)
Project Period (FY) 2015-04-01 – 2020-03-31
Keywordsワーク・ライフ・バランス(WLB) / 看護師 / 職業キャリア成熟 / 自己教育力
Outline of Annual Research Achievements

仕事と生活の調和(WLBと言う)の推進を、看護職自身の健康管理やキャリア形成、職務満足度の視点から、多角的に評価する目的から、H28年度は、WLB推進事業導入前の病院に勤務する看護師を対象にWLBとキャリア形成及び自己教育力との関連性を調査した。調査方法は今年度WLB推進事業に参加した2病院無記名自記式質問紙法にて行い留め置き法により質問紙の提出にて同意とし、大学の倫理審査委員会の承諾を得た後に実施した。調査内容は、村上(2014)の「看護職の仕事と生活の調和実現度尺度」、狩野ら(2012)の「看護職の職業キャリア成熟測定尺度」、西村らの「自己教育力尺度」を用い、スピアマンの順位相関分析をした。
調査結果は、有効回答数422部(有効回答率91.1%)であった。まず、WLBと職業キャリア成熟度はr=.418(p<.01)と正の相関が認められた。特に、WLBが高い群は、仕事のやりがい・職場の支援がr=.521(p<.01)、家庭での過ごし方・家族の支援がr=.459(p<.01)と職業キャリア成熟との関連が高かった。次に、WLBと自己教育力は、WLBが高い群と自己教育力はr=.449(p<.01)と相関したが、WLBが低い群は相関しなかった。仕事のやりがい・職場の支援は成長・発展への志向r=.354 (p<.01)及び自信・プライド・安定r=.289 (p<.05)と相関し、そして、家庭での過ごし方・家族の支援は、成長・発展の志向r=.402 (p<.01)、自己の対象化と統制r=.276 (p<.05)、学習の技能と基盤r=.329 (p<.05)、自信・プライド・安定性r=.329 (p<.05)の全てに相関した。これらのことから、職業キャリア成熟や自己教育力には、仕事のやりがいや職場の支援および充実した家庭生活や家族の支援を受けられるWLBが重要であることが示唆された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

【研究1;看護職のWLB推進事業の促進要因探索】
対象;栃木県看護協会のWLB推進事業に平成25年度に参加し3年間継続した2施設及び参加施設への支援者。調査内容とデータ収集;作成したインタビューガイドをもとに半構造的インタビュー調査を実施し、専門家のスーパービジョンを受けて解析し、面接データをコード化し内容を階層化、類型化している
【研究2;看護職のWLB推進事業の多角的評価】
対象;平成28年度栃木県看護協会のWLB推進事業に参加2施設。調査用紙作成;WLB推進事業参加施設の5~6人を対象にプレテストを行い修正を加え、調査用紙の印刷と配布の準備をした。調査方法;自記式質問調査紙を行い、留め置き法にて回収した。分析;有識者の意見を参考にデータ入力および解析を行った。
日本看護管理学会、日本看護科学学会、日本看護学会‐看護管理へ参加し関連する研究から情報を得た。

Strategy for Future Research Activity

【研究1;看護職のWLB推進事業の促進要因探索】
対象;栃木県看護協会のWLB推進事業に平成26年度に参加し3年間継続した6施設調査内容とデータ収集;平成28年度同様に実施しデータを集積する。
【研究2;看護職のWLB推進事業の多角的評価】
対象;平成28年度栃木県看護協会のWLB推進事業に参加予定2施設。データ収集及び分析;ベースラインのデータ分析をする。
関連学会へ発表する。

Causes of Carryover

研究1では、WLB推進事業に取り組んだ病院の看護部長へのインタビュー調査を継続するためテープ起こし等の物品費、人件費が必要となる。また、研究2では質問紙調査分析にかかる経費、及びWLB推進事業推進計画に関する研修費や交通費が必要となり、その他、学会発表のため次年度使用額の予算を使用する。

Expenditure Plan for Carryover Budget

研究1:WLB推進事業3年間終了した病院の看護部長を対象に、具体的な事業内容や効果をあげる取り組み、実施の困難などに関するインタビュー調査を行い収集したデータを分析し促進要因を明らかにする。費用は主に、テープ起こしや旅費に使用する。
研究2:平成28年度WLB推進事業に参加した2施設に推進事業に関連する研修計画を計画するため、研修費や交通費に使用する。また、関連学会へ参加し情報を得る。

  • Research Products

    (1 results)

All 2016

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] わが国の病院における看護師の「勤務拘束時間13時間以内」体制導入の促進要因2016

    • Author(s)
      中村史江
    • Organizer
      日本看護学会-看護管理
    • Place of Presentation
      ホテル日航金沢会場
    • Year and Date
      2016-09-27 – 2016-09-28

URL: 

Published: 2018-01-16  

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