2019 Fiscal Year Annual Research Report
Study on Effectiveness of Work-Life Balance (WLB) Promotion Project for Nurses and Its Promoting Factors
Project/Area Number |
15K11559
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Research Institution | Ashikaga University |
Principal Investigator |
中村 史江 足利大学, 看護学部, 准教授 (20751184)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 栄子 足利大学, 看護学部, 教授 (20279839) [Withdrawn]
青山 みどり 足利大学, 看護学部, 教授 (60258887)
山門 實 足利大学, 看護学部, 教授 (80538281)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 看護師 / ワークライフバランス / キャリア成熟度 / 自己教育力 / 自己効力感 / ワーク・エンゲイジメント |
Outline of Annual Research Achievements |
研究1では、県内のWLB推進事業の具体的なプロセスから成果の促進要因を明らかにすることを目的に、事業に参加した病院の看護部長と支援者を対象に半構造的面接調査を行い、同一データに対して修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ(Modified Grounded Theory Approach:M-GTA)とテキストマイニング・アプローチ(Text Mining Studio:TMS)を照合して質的データ分析をした結果、実施者から54個の概念と13個のカテゴリ、支援者から54個の概念と8個のカテゴリが生成され「看護職のWLB推進のプロセスとその促進要因」の分析結果図を作成した。 研究2では、看護職のWLB推進事業を多角的に評価することを目的に、3年間取り組みにおいて看護師自身のWLBの実現やキャリア成熟、自己の成長発展に関連した視点から縦断的調査研究デザインにて質問紙調査を行い、WLB推進導入前後の比較および3年間取り組み後、看護職の仕事と生活の調和実現度を従属変数とした関係をパス解析した。その結果、看護職のWLB実現度とキャリア成熟度および自己教育力、自己効力感、ワーク・エンゲイジメントは関連性があり、WLB推進導入後はいずれも上昇しWLB推進事業の効果が得られた。これらの結果は、WLB推進事業を導入していない施設に対し、導入促進の基礎資料となり、また、職務満足度を高める支援策、看護師自身のWLBの実現とキャリア成熟、自己の成長発展による看護の質の向上のための基盤作りとして意義がある。
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Research Products
(2 results)