2018 Fiscal Year Research-status Report
「糖尿病腎症療養認識パターン分類尺度」を活用した腎症教育プログラムの検証
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15K11579
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
松井 希代子 金沢医科大学, 看護学部, 准教授 (90283118)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲垣 美智子 金沢大学, 保健学系, 教授 (40115209)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 2型糖尿病 / 糖尿病性腎症 / 糖尿病腎不全 / 自己効力感 / 療養認識 / 療養パターン / クオリティオブライフ |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的】今年度は、2型糖尿病性腎症患者の「療養認識パターン」で分類可能であったパターンの一つ「高肯定感」認識パターンが、調査開始4年後も腎機能の進行を阻止し維持することを確認することであった。 【方法】対象は、A県の総合病院に外来通院中の2型糖尿病性腎症(2~4期)患者で、初回の調査および2年後の調査の両方に協力が得られた26名であった。研究デザインは、縦断的調査であった。調査内容およびデータ収集方法は、1.身体状況(腎機能);腎症期、Hb、HbA1c、BP、尿中Alb、尿中P、Cr、GFRをそれぞれ診療記録から収集し、2.療養状況(セルフケア実行度);食事・運動・薬物実行度は自記式質問紙、3. 療養認識パターンは、「療養認識パターン尺度」を用い、初回と1年後に実施した。分析方法は、認識パターン変化の確認および「原因不明感」認識パターン、「現実逃避」認識パターンである患者のデータとの比較を行った。腎機能は慢性腎臓病(CKD)重症度分類を用いた。本研究は、金沢大学医学倫理審査委員会より承認を得て実施した(No.588-1)。 【改善方法】今年度は、所属機関の変更に伴い、新しい業務に多忙を極めたため、データ収集が十分にできなかった。来年度は、2015年~2016年に継続調査した12名、及び2016年に新たに協力の得た14名、合計26名を対象として、カルテからのデータ収集、可能であれば質問紙調査を行い成果をまとめる。調査対象施設にデータ収集の協力者を得て実施可能とする。 【予測される結果】療養認識パターンの一つである「高肯定感」は、年数経過後もパターン維持の割合が高く、腎機能悪化を阻止する割合も他の認識パターンより高いことが予測された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2018年度は所属機関の変更に伴い、新しい業務に多忙を極めた。 また、親族の介護に時間を要し研究の計画が遅延したため、データ収集が滞った。 今年度データ収集を行う準備は整えている。
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Strategy for Future Research Activity |
所属の変更に伴う業務は必要なことが予測し推進可能となった。研究実施施設の協力を得て、研究データの収集を実施する。
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Causes of Carryover |
今年度、所属施設の変更による業務の多忙化により研究の推進ができなかったために残額が生じた。今年度は研究推進のため、人件費、情報収集のための旅費、論文作成費などに使用する予定である。
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Research Products
(2 results)