2015 Fiscal Year Research-status Report
人工股関節置換術を受けた患者の日常生活情報提供アプリケーションの開発
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15K11583
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
橋弥 あかね 大阪教育大学, 教育学部, 講師 (00457996)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 遠隔看護 / 人工股関節全置換術 / 看護情報学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は,平成24~26年度に開発したTHAを受けた患者を対する日常生活情報システムの有効性を検証することを目的とした. 研究参加者はTHAを受けた患者28名で,iPad miniによるシステム使用後,Web Usability Scaleを用いたシステム評価を行った.平均年齢は65歳,タブレット端末やスマートフォンの使用経験がある者は15名で,所持人数15名であった.WUSの結果,7つの座標軸それぞれの平均点は,『好感度』『役立ち感』『内容の信頼性』『操作のわかりやすさ』『構成のわかりやすさ』『見やすさ』『反応性』ともに基準値より高値であった.『好感度』『内容の信頼性』『構成のわかりやすさ』『反応性』は基準値と比較すると有意に高かったが,『役立ち感』『操作のわかりやすさ』『見やすさ』は有意差を認めなかった.『役立ち感』については,様々な場面を想定した日常生活に関する情報を提供ができるよう,データベースの改善が必要であり,『操作のわかりやすさ』『見やすさ』は高齢者の認知機能に配慮した文字の大きさや色・画像,操作手順にするなど,インターフェースの改善が必要であることが明らかになった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画では日常生活情報提供システムの有用性や役立ち度について検証することとしていたが、システムの有効性・効率性・満足度の検証することに変更した.この変更により,システムの改善点が明確になった.
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Strategy for Future Research Activity |
今年度の調査結果から,データベース内容の不足や高齢者へのインターフェースに関する配慮方法などについて明らかとなったため,これらのことに配慮しながら,計画通り,日常生活情報提供アプリケーションの開発を行う.
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Causes of Carryover |
当該年度にタブレット端末を多数購入予定であったが、計画変更に伴って現在所持しているタブレット端末で研究を進めることができたため、次年度使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今後の研究の方向性として、入院中の患者にタブレット端末を用いて使用してもらうため、病院で多数のタブレット端末の保管・充電が必要となる。病院でのタブレット端末保管スペース限られているため、整理整頓ができるよう、タブレット端末を充電・保管できるキャビネットの購入費に充てる予定である。
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Research Products
(1 results)