2016 Fiscal Year Research-status Report
人工股関節置換術を受けた患者の日常生活情報提供アプリケーションの開発
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15K11583
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
橋弥 あかね 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (00457996)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 人工股関節全置換術 / 遠隔看護 / 日常生活動作 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、日常生活情報提供アプリケーションを開発することを目的とし、まず、人工股関節全置換術を受けた患者に退院指導をしている看護師を対象として提供している情報とその工夫点についてグループインタビューを行った。その結果を参考にし、データベースとアルゴリズムの作成を行い、タブレット端末で閲覧可能なアプリケーションを作成した。コンテンツは、人工股関節全置換術の説明、左右別の日常生活情報、ご家族向け情報、リハビリ施設情報、掲示板とした。 グループインタビューの結果、文献での情報だけでなく、それぞれの患者の生活に近い情報を提供していたことから、アプリケーションでは、人工股関節置換術の説明と日常生活情報については、看護師をはじめとしたスタッフが患者に合わせて選択できるようにし、より個別性を重視した患者にとって必要な情報を提供できるように構築した。また、日常生活情報に関しては、画像や動画を用いて情報提供しているが、左股関節手術と右股関節手術では、日常生活動作の手順が異なるため、左右別の情報提供を行うように構築した。リハビリ施設情報と掲示板については、研究者が開発した既存のシステムを継続利用した。リハビリ施設情報は、Googlemapを用いて人工股関節全置換術のリハビリテーションを行っている施設の場所や情報の提供を行っており、現在近畿圏内の病院の情報を提供している。今後も継続して施設情報を増やしていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度の目的どおり、アプリケーションの開発を行ったため、概ね順調に進展していると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度は、平成28年度に開発した日常生活情報提供アプリケーションの試用実験による評価を実施する予定である。対象は看護師及び患者とする。その結果をもとにアプリケーションの問題点を抽出し、修正を行い、システムの改善をはかる予定である。
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Causes of Carryover |
本研究はタブレット端末を使用するが、病院の入院患者の負担を軽減するため、貸出を予定している。15台を予定していたが、価格が上がったことと、約20台購入するため、次年度使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今後の研究の方向性として、できるだけ多くの入院中患者にタブレット端末を用いてシステムを利用してもらう予定である。
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