2016 Fiscal Year Research-status Report
1型糖尿病患者のアセスメントツールの作成と有用性の検証-レジリエンスの視点から
Project/Area Number |
15K11586
|
Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
西尾 育子 鳥取大学, 医学部, 講師 (80402163)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中條 雅美 鳥取大学, 医学部, 教授 (20382426)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 1型糖尿病 / レジリエンス / アセスメント |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度の本研究においては,昨年度,今年度にわたり1型糖尿病患者より半構成的面接調査で得られたレジリエンスの内容をもとに,アセスメントツールの原案作成,パンフレット作成を行った.アセスメントツールの原案作成,パンフレット作成作成にあたっては,,先行研究や共同研究者および糖尿病専門医に意見をもらい改良を重ねて作成した. アセスメントツールおよびパンフレットの内容に関しては,インスリン治療や症状に関すること,妊娠・子育て,心理面,人間関係,仕事に関する項目とした. 今年度の研究内容について,Yonago acta Medicaで論文発表をした.また,2016年9月にThe Asia-Pacific Academic Consortium for Public Healthおよび2017年3月に国際学会 Asia East Asian Forum of Nursing Scholarsで学会発表をした.その発表を通して得られた知見を整理し,課題を抽出した.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度も研究計画通りにアセスメントツールの原案作成や次年度の検証を行うためのパンフレット作成ができた.そのため,計画通りに実行できたと言える.
|
Strategy for Future Research Activity |
平成28年度の研究結果の問題点を整理・検討し,アセスメントツールをより洗練させるために有用性の検証を行う.主な研究内容として糖尿病内科外来通院中の1型糖尿病患者60名を研究対象者とし,無作為化比較実験を実施し,評価を重ねたうえでアセスメントツールを完成させる.アセスメントツールの実用可能性の評価方法として,介入群,対照群ともにレジリエンスの促進支援前後で健康関連QOL尺度(SF-36),コーピング尺度,慢性疾患患者におけるソーシャルサポート尺度を用いて変化を検討する.得られた結果は,各変数間の関係については正規性の検定を行い,パラメトリック,ノンパラメトリック検定を行い,介入群・対照群の差の比較を行う.分析結果の信頼性・妥当性を高めるために,共同研究者や糖尿病専門医,心理学専門講師にスーパーバイズをもらう予定である.
|
Research Products
(7 results)