2016 Fiscal Year Research-status Report
慢性腎臓病(CKD)患者の認知機能に関する前向き観察研究
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15K11589
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
吉田 寿子 佐賀大学, 医学部, 特任准教授 (60437788)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鶴屋 和彦 九州大学, 医学研究院, 准教授 (20372740)
藤崎 毅一郎 九州大学, 大学病院, 助教 (10444811)
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Project Period (FY) |
2015-10-21 – 2018-03-31
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Keywords | 認知機能検査 / Quality of life |
Outline of Annual Research Achievements |
慢性疾患を罹患した患者にとっても,より高いquality of life (QOL)を追及するためには,認知機能やactivities of daily living(ADL)の維持は必要不可欠である.これまでにも慢性腎臓病(chronic kidney disease: CKD)患者における認知機能低下についは報告があるが,QOLやADLとの関連を継時的に観察した報告や画像解析を組み合わせた研究はほとんど行われていない. これまでに収集された95例のデータについて報告する.まず,対象施設におけるCKD症例のQOLについて,腎機能(eGFR)との関係を解析した(2017年3月末時点で N = 95)ところ,ベースラインでの横断的な解析では,eGFRとQOL関連の解釈度得点との間に有意な相関は認めなかった.データ集積途中であるため,最終解析は次年度のデータ固定の後に行う.また,認知機能検査については,倫理委員会への申請も含めて実施が遅れており,研究期間内での縦断調査は困難であるため,横断データの収集と,既存資料との比較を検討している.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
公布が10月であったことや研究代表者の異動に伴い,実データの収集が少し遅れている状況である. 現在は,研究の目的を達成できるよう既存データの解析をすすめている.
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Strategy for Future Research Activity |
研究実施施設への訪問回数を増やすことにより,データの収集を推進するよう努める.
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