2017 Fiscal Year Annual Research Report
The observational study about cognitive function in patients with chronic kidney disease.
Project/Area Number |
15K11589
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
吉田 寿子 佐賀大学, 医学部, 特任准教授 (60437788)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鶴屋 和彦 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (20372740)
藤崎 毅一郎 九州大学, 大学病院, その他 (10444811)
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Project Period (FY) |
2015-10-21 – 2018-03-31
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Keywords | 慢性腎臓病 / 認知機能 / 脳MRI / QOL |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は慢性腎臓病(CKD)患者における認知機能低下について検討し,Quality of life(QOL)を多面的,経年的に評価することを目的として立案された. 追加採択であったため,初年度は既存データの整備と研究デザインの再構築を行った.2年次は研究代表者の異動にともない,新規MRI画像の取得が困難であったが,既存試料によるバイオマーカーの測定を行い,認知機能,MRI画像評価による脳萎縮とその関連因子の探索を行った. 最終年次に,QOLの経時変化について解析を行った.解析実施までに2年間追跡できた症例は,保存期CKD群で63例,透析群で50例であり,登録時に既に保存期CKD群のQOLが高値である項目が認められた.また,変化量を比較すると,身体機能について透析群における上昇を認めた.現在,詳細な解析を行い論文作成中である.脳画像の解析については,従来より行っていた1変量としての脳萎縮の評価方法を用いたのみでなく,MRI画像情報をそのまま用いて次元縮小法を取り入れた透析手法についての論文が採択された. 認知機能についても同様に解析を実施している.透析症例における経時追跡が予想よりも困難であり,認知機能の低下と関連因子を探索するために十分な症例であるとは言えない.CKDステージの進行と脳萎縮に関する傾向は現在論文化作業中であるが,認知機能の低下との関連について,今後,バイオマーカーとの関連も含め解析を予定している.また,二次研究として長期予後についての研究計画を立案中である.
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Research Products
(4 results)