2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of Self-care Support for Patients with Rheumatoid Arthritis
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15K11593
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Research Institution | Chiba Prefectural University of Health Sciences |
Principal Investigator |
浅井 美千代 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 准教授 (20212467)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青木 きよ子 順天堂大学, 医療看護学部, 特任教授 (50212361)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 関節リウマチ / セルフマネジメント / 尺度開発 / 関節保護 |
Outline of Annual Research Achievements |
関節リウマチ患者のセルフマネジメント尺度原案48項目は、関節リウマチ患者149名を対象とした調査結果から、<関節リウマチと共に生きる方法を洗練する><生活の充実に向け工夫する><関節リウマチの療養法を実践する><身近な支援を活用する><身体状態をモニタリングする>の5因子23項目となった。 尺度得点の高得点群と低得点群との2群間において比較検討した。その結果、高得点群にQOL得点が有意に高かったことから、本尺度は関節リウマチ患者がQOLを維持しつつ、病気の悪化を予防するための活動内容を示すと考えられた。 本尺度と本庄が開発した慢性疾患患者のセルフケア尺度(以下、SCAQ)との相関が強かった<関節リウマチと共に生きる方法を洗練する><生活の充実に向け工夫する><身近な支援を活用する>の3因子は、関節リウマチ以外の慢性疾患のセルフマネジメントに共通する項目と捉えられ、SCAQとの相関が弱かった<関節リウマチの療養法を実践する><身体状態をモニタリングする>の2因子は、関節リウマチ患者特有の療養法や観察項目であり、これらの項目をその疾患や特定の治療に特有の療養法や観察項目に置き換えることで、他疾患や特定状況でのセルフマネジメント尺度として活用可能と考えられた。 低得点群に比べ高得点群に生物学的製剤の使用経験がある者が有意に多かったことから、生物学的製剤使用時に行われる看護介入によりセルフマネジメント活動が高まった可能性が考えられ、本尺度による介入効果測定が可能となることが示唆された。 関節リウマチは病状や症状の個別性が高く、患者は自分の状態を他者に説明することが難しく、看護師は患者の状況を捉えることが難しいため、本尺度を患者はセルフマネジメントの自己評価として、看護師は患者のセルフマネジメント状況を知るツールとして用いることで両者間の協働の促進が期待できると考える。
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Research Products
(1 results)