2017 Fiscal Year Annual Research Report
Effect of 'Visualization' nursing intervention program of foot care ~ Using Laser Speckle Flowgraphy ~
Project/Area Number |
15K11601
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Research Institution | Yamaguchi Prefectural University |
Principal Investigator |
張替 直美 山口県立大学, 看護栄養学部, 教授 (10238206)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 糖尿病 / フットケア / 二次元血流計 / 見える化 / 看護介入 |
Outline of Annual Research Achievements |
【研究背景と研究目的】本研究の目的は、糖尿病患者のフットケアにおける足部の血流評価に二次元血流計を用いたフットケアの「見える化」看護介入を実施し、臨床への応用を検討することである。最終年度は改良された二次元血流計を用い、足裏の血流画像を用いた看護介入を行った。 【研究方法と結果・考察】平成27年度は、健康人で運動後の足浴による足背の血流変化の特徴をみた。平成28年度は、糖尿病患者を対象にフットケア前後で二次元血流計測定を行い、また足病変の病態や症状とLSFG画像の色調との関連を質的スケッチ技法で検討した。 平成29年度は、11名の糖尿病患者に対し原則としてフットケア前後に二次元血流計測定を行った。そのうち7名の患者に合計10回の画像を用いた介入(足の病状やフットケアによる循環の増減を画像の色調と数値で説明し、フットケアへの意識づけと血糖コントロールのために食事や運動をはじめとした生活のフィードバック)を行った。その結果、転院の為介入不可能な1名を除く6名のうち、1名(66歳男性)は理解力良好で画像と数値からフットケアへの意識が高まり、自己管理できるようになった。また、足裏測定により足裏の炎症像がより明瞭となった2名(65歳男性:右足裏シャルコー関節、50歳女性:腎症による著名な浮腫)には、画像により病状を詳しく説明し、今後の足の自己管理方法を指導した。その他の3名は介入による著名な反応はなかったが、悪化防止のために継続介入の必要がある。全ての患者に今後も介入の必要性がある。 【研究の成果と今後の展望】 二次元血流計を用いたフットケアの「見える化」看護介入により、著名な効果が認められた例もあるが、反応の少ない患者もあり、今後介入の内容や方法に工夫が必要である。しかしながら、二次元血流計の足裏測定が可能となったことで「見える化」がより進歩し、今後の効果的介入が期待できる。
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Research Products
(3 results)