2017 Fiscal Year Research-status Report
急性冠症候群患者のコントロール感とアウトカムとの関連について日米比較
Project/Area Number |
15K11607
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
近藤 暁子 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 教授 (70555424)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大滝 周 昭和大学, 保健医療学部, 講師 (20644579)
大木 友美 昭和大学, 保健医療学部, 准教授 (60383551)
南 雄一郎 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (20408628) [Withdrawn]
吉原 祥子 昭和大学, 保健医療学部, 講師 (80766189) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 急性冠症候群 / 日米比較 / コントロール感 |
Outline of Annual Research Achievements |
急性冠症候群患者のコントロール感について日米の患者で違いがあるかどうか明らかにし、入院中のコントロール感と入院から6ヶ月以内の合併症、死亡、6ヶ月後の不安、うつ、そして健康関連Quality of Life (QOL)との関連を明らかにし、日米で比較する。日米の患者においてコントロール感の違いが明らかになれば、日本の文化的背景を考慮した看護援助を考えることが可能になる。また、急性冠症候群患者のコントロール感と健康関連QOLを含むアウトカムとの関係が明らかになれば、看護ケアによってコントロール感および健康関連QOLを上昇させるための看護ケアを考案して患者のアウトカムを向上し、看護学の学問としての発展に貢献できる可能性がある。 2018年7月にメルボルンで実施される、Sigma Theta Tau International's 29th International Nursing Research Congress において”Acute Coronary Syndrome Symptoms in Japan”というタイトルで、日本人の患者のみを分析対象とし、米国の共同研究者が発表予定である。内容は、日本人のデータのみを分析し、米国の文献から症状の割合を比較したものである。下記は結果の一部である。 The most frequently reported symptom was palpitations (62.5%), followed by lightheaded (60%), arm pain (50%), shoulder pain (47.9%), and upper back pain (41.7%). The least reported symptom was shortness of breath (12.5%), followed by chest pressure (16.7%), chest pain (18.7%), indigestion (20.8%), and chest discomfort (22.9%).
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成30年4月末現在、東京医科歯科大学医学部附属病院より32名、昭和大学病院より62名、米国イリノイ州の病院より10名の患者のデータが得られている。 米国では入院期間が短く、回復と同時に退院するため、患者の同意を得るタイミングが困難である。日本の病院でも、2017年の対象患者数は2016年より少ないが、現在研究対象病院において引き続きデータ収集を行っている状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の予想よりも入院患者が少なく、1年間研究期間を延期予定である。つまり、2017年9月まで新規患者を登録し、2019年3月に6か月後の調査を終了する。その後分析、論文作成、学会発表、論文投稿を行う予定である。米国の患者のデータが十分得られない場合は、日本の患者のコントロール感とアウトカムとの関連について、日本の患者のみで分析する。米国の共同研究者は2019年度春学期にサバティカルを取り研究に専念できる予定であり、その後米国でのデータが増えた時点で、日米の患者のデータを合併し、比較分析を行う。
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Causes of Carryover |
対象患者が予想より少なく、調査費用が消費できていないためである。次年度に繰り越し、引き続き調査を継続し、統計解析ソフト、論文作成費用、国際学会発表などに使用予定である。
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