2016 Fiscal Year Research-status Report
救急・集中治療領域における終末期ケア看護教育プログラムの開発及び効果の検証
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15K11608
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Research Institution | Kyoto College of Nursing |
Principal Investigator |
田村 葉子 京都看護大学, 看護学部, 講師 (40518966)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹之内 沙弥香 京都大学, 医学研究科, 特定講師 (00520016)
任 和子 京都大学, 医学研究科, 教授 (40243084)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | クリティカルケア看護 / エンド・オブ・ライフ・ケア |
Outline of Annual Research Achievements |
1.クリティカルケアに携わる看護師および大学教員2426名を対象とし、クリティカルケア領域におけるエンド・オブ・ライフ・ケア教育の実態を明らかにするために、無記名自記式郵送調査を実施した。 767名より返信があった(回収率33%)。今までにエンド・オブ・ライフ・ケア教育を実施した者は214名(29.4%)であった。このうち、大学教員の56.4%、看護師の72.0%にエンド・オブ・ライフ・ケア教育に対する困難感を抱いていた。困難感の理由としては、「適切な教材がない」が最も多く、次いで「自分自身がこの教育を受けていない」「自信がない」であった。また、クリティカルケア領域におけるエンド・オブ・ライフ・ケア教育に対して困難感を持っている者は、エンド・オブ・ライフ・ケア教材の必要性をより強く感じており、今後、新たなエンド・オブ・ライフ・ケア教育プログラムの開発が急務であることが示唆された。 2.開発した「ELNEC-Jクリティカルケアカリキュラム指導者用ガイド」の教育効果の有効性を検討した。 クリティカルケアに携わる看護師90名を対象とし、ELNEC-Jクリティカルケアカリキュラム指導者養成プログラムを受講した場合と、受講しない場合を比較し、講習会前、講習会修了直後、講習会修了3カ月後、6カ月のエンド・オブ・ライフケア教育に対する自信にどの程度の違いがあるかを検証した。2016年9月に講習会を実施し、講習会前後、12月、2017年3月に調査を実施した。 現在、データ分析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
「ELNEC-Jクリティカルケアカリキュラム指導者用ガイド」の有効性の検討、および クリティカルケアに携わる看護師および大学教員対象とした、クリティカルケア領域におけるエンド・オブ・ライフ・ケア教育の実態調査について、分析中であり、当初の計画であった学会発表、誌上報告には至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
開発したELNEC-Jクリティカルケアカリキュラム指導者用ガイドの有効性について、現在データ解析中であるため、今後学会発表、誌上報告ができるように進めていく。
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Causes of Carryover |
会議を1回多く実施したため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
来年度実施予定だった会議を今年度に繰り上げて実施したため。
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