2018 Fiscal Year Annual Research Report
The Effectiveness of Using ICT to Support Diabetic Patients in Their Recuperation And Continued Self-Management
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15K11611
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Research Institution | Shijonawate Gakuen University |
Principal Investigator |
藤永 新子 四條畷学園大学, 看護学部, 教授 (70508663)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大田 博 四條畷学園大学, 看護学部, 講師 (10739775)
東 ますみ 神戸女子大学, 看護学部, 教授 (50310743)
鈴木 幸子 四條畷学園大学, 看護学部, 教授 (60285319)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 糖尿病 / ピアサポート / 患者会 |
Outline of Annual Research Achievements |
ICTを利用した同病者支援と対面式の患者会を融合させたシステムを開発し1年間運用した。1年間利用した患者に対して、システム利用1年後に対面式患者会を開催した。そこで患者会に参加した患者の語りに着目し、同病者を中心としたグループ支援のあり方を検討した。 ICTでの繋がりのあった患者6名に開催日と内容を伝え5名の患者が参加した。参加者は男性2人女性3人、平均年齢50.4歳、3人が有職者であった。患者会では、1年間の自己管理状況の報告やミニ講義、モニタリングを行った。参加動機や自己管理状況、思いの語りを中心に逐語録に起こし質的帰納的に分析した。参加は<繋がりによる親密性>を基盤に、<同病者の体験に伴う自己管理への示唆>が得られることや<同じ思いの共有>さらに<専門家による最新情報>が主な目的であった。患者会では自己管理状況や目標設定に関する意見交換、家族状況や不安が語られ、それに対する励ましや思いの共有が行われていた。さらにミニ講義をきっかけに自己の薬や不副作用の恐怖が語られていた。最後には自然に異性に別れ、女性は健康チェックや食事の工夫、男性は薬物療法について専門家を交え積極的に交流していた。終了時には「自分の話が人の役に立ててよかった」「皆何がしか問題を抱えている」「また集まりたい」等の意見が聞かれた。 患者会参加は自らの参加意思が不可欠である。壮年期の患者の参加を促したものは、集団であっても自分を理解してくれるICTの繋がりによる仲間の存在であった。今までの関係性が基盤となり情報交換や束縛感からの解放に繋がるだけでなく、シビアな家族状況や不満を語れる場となっていた。また進行につれ共通の関心事により小グループ化していたたことから、多岐にわたる疾患であるが故に、関心事や社会的背景など共通性の高いグループ形成が必要であり、共通性が自己管理への支援に繋がることが示唆された。
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Research Products
(4 results)