2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a nutritional management system for post-gastrectomy patients
Project/Area Number |
15K11620
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
古屋 洋子 帝京大学, 医療技術学部, 准教授 (80310514)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 美知子 山梨大学, 大学院総合研究部, 医学研究員 (80227941)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 胃切除術後患者 / 食事摂取状態 / 回復状態 |
Outline of Annual Research Achievements |
目的:胃切除後術後患者の退院後1ヵ月までの体組成(体重,体脂肪量,骨格筋量,血漿分枝鎖アミノ酸(BCAAs))の変化と栄養状態を調査した。 方法:退院時,初回受診時,退院後1ヵ月(2回目受診時)に以下の調査を行った。食事摂取量を聞き取り,総エネルギーとタンパク質の摂取量を計算した(エクセル栄養君)。 初回・2回目の受診時に血漿BCAAsを測定した。体重および筋肉量の測定は体組成分析装置(MC-780A:Tanita)を使用した。3点の測定値の比較には一元配置分散分析(Tukey's tests)を,2群の比較には独立したサンプルt検定を用いた。体組成と栄養状態の関係の検討はPearsonの積立相関係数を用いた。 結果:調査対象者は11名(TG群: 4名,DG群: 7名),年齢69.9歳であった。TG群の体重は,退院時(56.5±14.1kg),初回受診時(55.0±13.3kg),2回目受診時(53.6±12.1kg)であった。両群共に3時点(退院時,初回受診時,退院後1ヵ月)の体組成,血漿BCAAsに有意差はなかった。 TG群の体幹筋肉量(TMM)は,退院時(25.0±5.7kg),初回受診時(23.4±5.7kg),退院後1ヵ月(22.4±4.8kg)であった。各群のTMMに有意差はなかったが,TG群の体幹筋肉量は,退院後1ヵ月も緩やかな減少を続け,DG群の変化と相違があった(TG群; - 2.60±0.94 vs DG群; -0.83±0.78(P = 0.008)。両群の血漿BCAAsは有意差を示さなかったが,DG群の体幹筋肉量の変化には,血漿BCAAsが関係していた(r = - 954,p=0.046)。結論:骨格筋の減少と上部消化管外科手術の治療成績の関連が報告されており,骨格筋の減少を予防するためのBCAA richな栄養摂取の必要性が示唆された。
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