2018 Fiscal Year Annual Research Report
Structuring of Life-building by Young, Middle-aged and Elderly Breast Cancer Survivors, and its Comparison
Project/Area Number |
15K11621
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
中條 雅美 鳥取大学, 医学部, 教授 (20382426)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡村 仁 広島大学, 医歯薬保健学研究科(保), 教授 (40311419)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 乳がんサバイバー / 生活構築 |
Outline of Annual Research Achievements |
若年・中年・高齢乳がんサバイバ22名に対して半構造化面接を行い、その面接の内容を録音し逐語録を作成した。逐語録を生活再構築の観点から分析したところ、若年群では「日常生活を維持する」「がんが生きる糧になる」「周囲のサポートがある」「家族計画を修正する」「がんが怖くなくなった」「身体の変化への対応ができる」「がんを受け入れる」「職場復帰する」の8つのテーマが、中年群では、「病前より健康な生活をしている」「家庭を優先した生活をする」「生活を見通す」「ソーシャルサポートがある」「乳房の変形を気にしない」「仕事で気が晴れる」「がん治療の継続」の7つのテーマが、高齢群では、「高齢だから受け入れられた」「健康に自信がある」「医療者を信頼している」「がんによる生活の不自由さはなかった」「再発をしない見通しを立てる」「がんについて考えてこなかった」「女性性より命が大事だ」「病前より健康的な生活をしている」「仕事をする体制が整っていた」の9つが抽出された。若年・中年乳がんサバイバーは、家族への対処が生活再構築を促進させ、中年・高齢乳がんサバイバーは人生を見直してこれまでの対処法が使えることが生活再構築を促進させていた。どの群もがんによって生活が充実することが生活再構築に欠かせない内容であったと考えられる。各群ごとにライフステージが異なるため、異なる対処様式を持っており、ライフステージに合わせた看護介入が必要となると考える。
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Research Products
(2 results)