2016 Fiscal Year Research-status Report
集学的治療を受ける直腸がん患者の外来における看護支援モデルの構築
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15K11625
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
木下 由美子 九州大学, 医学研究院, 講師 (30432925)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
壬生 隆一 国際医療福祉大学, 臨床医学研究センター, 教授 (20200107)
金岡 麻希 産業医科大学, 産業保健学部, 講師 (50507796)
宮園 真美 福岡県立大学, 看護学部, 准教授 (10432907)
中尾 久子 九州大学, 医学研究院, 教授 (80164127)
樗木 晶子 九州大学, 医学研究院, 教授 (60216497)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 直腸がん / QOL / 症状 / マネジメント / 肛門温存術 / 人工肛門 / 化学療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年では、入院期間の短縮化、外来化学療法の普及などにより集学的治療を受けるがん患者のケアにおいて外来機能の充実は重要な課題となっている。下部直腸がんに対しては、直腸切断術(人工肛門造設術)が標準治療であるが、近年では技術の発達 と永久的人工肛門を造設する心理的負担が考慮され、内肛門括約筋切除術や超低位前方切除術が行われている。これらの手術では一時的人工肛門の造設が行われ、人工肛門閉鎖後には便失禁・排便の不規則性などの排便障害の重症化や遷延化が懸念されている。さらに排尿・性機能障害によるQOLの低下も起こりうる。肛門温存手術を受けた患者は、排便障害が重症化することが多く、患者は不安の強いまま外来通院に移行し試行錯誤しながら日常生活を送っているのが現状である。これらに加えて、化学療法の実施により、さらに様々な有害事象が加わるため、症状マネジメントへの支援さらに重要となっている。 今までは、肛門温存手術の術式別のQOLおよび排便機能を明らかにして、性差によるQOLの変化と関連要因を明らかにした。これらにより、QOLの低下した時期(術後1か月)のQOLの関連要因を明らかにして、QOLの低下を最小限にとどめるための必要な支援が明らかとなった。直腸がん患者の補助化学療法は、術後2か月以内に6か月継続して行われるが、今後は、直腸がん術後患者の化学療法施行によるQOLへの影響と有害事象の実態および有害事象のQOLへの影響を分析した。化学療法群は、術後12か月目の身体・社会的なQOLが非 化学療法群に比べて有意に低く異なった関連要因が明らかとなり、化学療法群はさらなる支援が必要であることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
直腸がん術後患者の化学療法施行によるQOLへの影響と有害事象の実態および有害事象のQOLへの影響を分析し、Journal of Psychosocial Oncology に紙上発表した。
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Strategy for Future Research Activity |
先行研究をベースに、今後は、症状クラスタ-などを明らかにしていく予定であり、文献検索を進めデータ収集を進める予定である。
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Causes of Carryover |
質問紙の作成発送をH29年度からH28度前倒し請求を行い業者に依頼したが、残金が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
質問紙の作成発送を前倒しして、業者に依頼したため、現在回収後、データ分析を行っており、学会発表・紙上発表を予定より早く行うため、旅費や英文校閲代金などに使用する。
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Research Products
(1 results)