2017 Fiscal Year Research-status Report

がん治療完了～長期生存のがんサバイバーシップケアモデルの構築に関する研究

Research Project

Project/Area Number	15K11629
Research Institution	Fukushima Medical University
Principal Investigator	三浦浅子福島県立医科大学, 看護学部, 講師 (90512517)
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha)	高瀬佳苗福島県立医科大学, 看護学部, 教授 (20455009) 菊川幸恵福島県立医科大学, 看護学部, 助手 (60746999) [Withdrawn]
Project Period (FY)	2015-04-01 – 2019-03-31
Keywords	がんサバイバー / がん治療後 / 長期生存 / がんサバイバーシップケア / サバイバー間の交流 / 学習・情報提供の場 / 学習プログラム
Outline of Annual Research Achievements	1. がんサバイバーシップケアモデルの構築に関すること 1）広域がんサロンに関すること：福島県郡山地区で利便性の良い病院での開催を検討したが、マンパワーの関係で了承が得られず実施できなかった。次年度は研究協力班員にリーダシップをとってもらい福島県での開催を実現させたい。また、研究班員の地域（山形県）では、がん看護専門看護師に働きかけ開催に向けて準備を進めた。さらに、東北がん看護専門看護師会に打診したところ、数名のがん看護専門看護師が関心を示したので、宮城県の開催に向けて準備している。2）院内サロンに関すること：院内サロンは平成27,28年度と同様に福島県いわき市の呉羽総合病院で6回（5/23,7/25,9/26,11/28,1/23,2/6）開催することができ、参加者は80名だった。3年続したことでがん治療完了後～長期生存がんサバイバーのケアモデルは形成できたと考える。福島県会津地域の病院に打診したが、院内サロンに参加している患者会等の賛同が得られず実施できなかった。3）個別的な支援プログラムの構築：がん治療後に個別的な対応が必要なケースの文献検討を行なった。頭頸部のがんサバイバーが数年間にわたり治療による機能障害や副作用の症状管理が必要なことがわかったので、自己管理の状況を知るためにインタビュー調査を計画した。今後インタビュー結果をもとに、頭頸部がん治療後の自己管理支援プログラムの作成と検証を予定している。 2.これまでの活動の公表：日本健康教育学会や日本がん看護学会の学術集会等で研究発表を3題、誌上発表を1題実施した。 3.補助金の支出：アメリカの海外視察を平成30年度に延期したのでその予算が残金として残った。主な支出は、がんサバイバーシップケアモデルの構築のための講師謝金、院内サロン（福島県いわき市）参加の旅費、研究協力者の学会発表の旅費とした。
Current Status of Research Progress	Current Status of Research Progress 3: Progress in research has been slightly delayed. Reason 福島県内の医療機関に広域および院内サロンの協力依頼を行なったが、当該病院のマンパワーの確保や患者会等から賛同が得られず実施できなかった。アメリカ視察は平成28年度から29年度に延期したが、研究代表者の勤務の都合（平成28年度は看護学部生の実習指導、平成29年度は看護師特定行為研修の実習指導等）で、1週間以上の連続した出張期間を得ることができなかったので、アメリカ視察は実施できなった。
Strategy for Future Research Activity	1. がんサバイバーシップケアモデルの構築に関すること：院内サロンは1施設を3年実施したことで、がんサバイバーシップケアモデルの構築はできたので、今後評価を行ないたい。広域サロンは、研究協力班員に協力のもとで福島県、山形県、宮城県等で実施する予定である。広域サロンに参加した看護師にインタビューを行なうことで広域サロンのプログラムを検討したい。 2. 海外視察：アメリカ合衆国内の視察を行なう。人員として、研究代表者、分担研究者、福島県、山形県のがん看護専門看護師2名の4名を予定している。視察場所は、Roswell Park Cancer Center（Elm Carlton Streets Buffalo, New YORK）等を予定している。 3. 個別的な支援プログラムの構築：頭頸部がんの治療終了後患者の自己管理支援プログラムの構築に関する研究として、インタビュー調査を行う。この結果と文献検討、アメリカ視察をもとに自己管理支援プログラムの作成と介入検証を行なう予定である。
Causes of Carryover	1.理由：海外視察を延期したのでその費用130万円、広域サロンに係わる費用20万円、国内学会発表の旅費25万円等の支出が無かったので繰越金とした。 2.使用計画：1）旅費：4名の海外視察を計画し国外旅行費用＋国内旅行費用、学会発表、広域サロンのファシリテータ研修参加の国内旅行費用とする。2）物品費としてインタビュー結果入力のためのノートパソコン、広域サロン等の講師謝金、その他として会場費、研修および学会の参加費用とする。